小金城主・高城氏が支配した相模台城の支城跡

JR松戸駅周辺の中世城郭群のひとつ根本城は、その線路沿いに建つ金山神社がその跡と考えられています。

相模台城の支城の一つとして機能した城と考えられ、天正年間（1573～1592）に北側の小金城を中心に栄えた高城氏の一族・高城播磨守が城主であったと日本城郭大系には記されています。

小金城の高城氏は天正18（1590）年に「小田原征伐」で大名としては滅亡してしまったので、恐らくこの根本城も運命を共にしたものだと思います。

現在の根本城跡に建つ金山神社も、かなりの高台といいますか「山」となっており、往時の面影をほんの少し感じることができます。また最高所には、遺構と確信はつけないものの「それらしき」跡を感じることができます。

出来れば石碑や解説板などが設置されていれば、多少なりとも満足度があがるのですが、残念ながらこの松戸駅周辺の城郭群にはどれも、それらが設置されていないのが残念なところ・・・
北側の北小金駅周辺の小金城、根木内城は公園化され遺構も保存されているため、決して松戸市もこれら中世城郭跡を軽く扱っているということではないと思うのですが、うーん・・・。その2城以外の扱いがあまりにぞんざいな扱いに感じられてしまうんですよね・・・

映画「男はつらいよ」でもお馴染みの「柴又帝釈天」もそう遠くない、本当に首都東京のベッドタウンである松戸市には、根本城を含め本当に多くの中世城郭があった場所です。

当サイトの立ち上げ時からのコンセプト「東京新宿発」にもピッタリな位置でもありますので、関東圏の中世城郭ファンはぜひこの松戸市に注目なさってみてはいかがでしょうか。

根本城含め、当ページでご紹介させて頂いた、松戸市の大半の城は季節・天候問わず訪問することが可能な都市部の城跡です。