常陸にあった甲斐武田氏発祥の地
戦国時代、甲斐でその名を天下に轟かせた武田氏。
その発祥の地は常陸でした。平安時代末期、八幡太郎源義家の弟、新羅三郎義光が常陸へ勢力を伸ばそうとするも、那珂川以南(水戸市など)を当時平氏が治めており、長男・義業を現在の常陸太田市の佐竹郷へ、三男・義清をひたちなか市の武田郷へそれぞれ派遣し、川北を勢力下に治めようとします。
その地名通り、それぞれ後の佐竹氏、武田氏となりますが、武田氏を名乗った義清とその子・清光は勢力拡大を急ぎすぎたあまり、わずか数十年で在地勢力の反発を受け、朝廷から甲斐へ配流となってしまいました。
この武田氏館はその屋敷跡があったと考えられる付近に、絵巻物などを参考に当時の武士の暮らしを再現したものとなっています。
敷地内には資料館が設置され、周辺で出土したもの等が展示されています。
武田義清はその後甲斐で若神子城を築くなど(新羅三郎義光が築城し、義清へ伝えたとされますが、おそらく常陸を追われた事実を消すために、最初から甲斐に入るべくして入ったと言いたかったのでしょう)活躍し、その後の繁栄につなげますが、この常陸では目立った痕跡は残念ながらなし。
現地には近くに堀跡があると記されていたので、おそらく堀跡と思われし場所なども見てみましたが遺構といった意味では目立った見どころはありません。
館地も厳密に資料館のある場所かも分かりませんが、あの武田氏発祥の地として歴史ロマンに浸れることだけは間違いない場所です。
所在地
茨城県ひたちなか市武田
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR線】中央線快速 新宿駅~東京駅(乗換え)~宇都宮線 勝田駅料金 片道3,820円(有料特急を利用した場合) 所要時間 約1時間40分ほど
【入館料】0円
【入館料】0円