詳細は不明も、長福寺境内に土塁が残る中世城郭跡
JR東船橋駅北側の住宅地にある長福寺は、傾斜のきつい坂道の上。
かなり距離はありますが、東船橋駅から徒歩で向かったので、よりその駅から見ても相当高い位置にあることが分かりました。
その長福寺に、夏見加賀守政芳なる武将が、おそらく永禄年間(1558~1570)に関与していたと考えられる、夏見城があったとされます。
今も寺院北側にある墓地から入ることができる、境内に土塁の跡を確認することができます。
またそれと隣接する稲荷神社にも、明らかに櫓台ではないかと思われしき、地形の跡を確認することが出来ます。
ただし、現地には夏見城に関する解説板や、石碑のようなものは全くありません。加えて、先程紹介した夏見政芳についても、長福寺を再興した人物として名前が残っているだけで、日本城郭大系にも城主や、正式な築城時期、廃城の時期などは全く明らかにされていません。
謎めいた城ではあるのですが、すぐ近くには米ヶ崎城や、船橋城等も比較的距離の近い城郭跡。
東京都心からのアクセスもいい船橋市は、案外城跡の多いエリアですので、天気のよい休日に、手軽に歴史散策を楽しめる街です。
所在地
千葉県船橋市夏見6
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR線】総武線 新宿駅~東船橋駅料金 片道550円 所要時間 約45分ほど
【入館料】無料
【入館料】無料