6人の徳川将軍が眠る徳川家の菩提寺

東京タワーも近い芝公園、浜松町エリアの増上寺は徳川二代将軍秀忠をはじめ6人の徳川将軍が眠る徳川家の菩提寺。

2011年のNHK大河ドラマ「江」の主人公である、徳川秀忠の正室「江」こと崇源院もここに眠り、訪問時は江ゆかりであることを示す「のぼり」も見受けられました。

歴史は古く、一応1393年に酉誉聖聰（ゆうよしょうそう）上人が開基したとされるようです（さらに以前からその前身があったともされるようです）。その後、徳川家康が江戸に入り、菩提寺とするようですが、同じく徳川将軍が多く眠る寛永寺は風水上、鬼門の抑えで上野に。裏鬼門の抑えでこの芝公園付近の増上寺が配置されたとも考えられているようです。

徳川家の霊廟は壮大なものであったようですが、残念ながらほとんどの建造物が先の第二次世界大戦で消失してしまったようです。

寺院の敷地は大きく、最寄り駅の範囲も広いのでどこからでも訪問のしやすい史跡です。

目の前に東京タワーがそびえ、高層ビルも目立つエリアですが実は、この近くは城跡伝承地とされる場所も少なくないエリア。西久保城なども徒歩でめぐることが出来ます。

建造物は新しいものも多く、近代的な雰囲気で見所の多い場所とは個人的には思えないですが、都心の歴史散策には欠かせないスポットだと思います。