関ヶ原で西軍として戦い散った平塚為広の居城跡
JR垂井駅西側のちょっとした丘上の地形にある専精寺の駐車場脇に垂井城の石碑が存在します。ただし「推定地」としての石碑、解説板ですので、ここにあったと確定されているわけではありません。
この垂井城ですが、日本城郭大系には詳しく記されていません。その前進的存在の日本城郭全集には足利尊氏の宿泊地になったこともある長屋氏屋敷としての説明に終始されてしまっています。
それによると長屋氏屋敷と垂井城は一つの城郭だったとされますが、長屋氏屋敷の説明はここでは割愛します。
この垂井城が有名なのは、関ヶ原合戦(1600年)で西軍として戦い戦死した大名・平塚為広の居城として。
現地解説板には、為広は豊臣秀吉に仕え、垂井の地に1万2000石を与えられたとのみ記されています。
関ヶ原合戦では大谷吉継隊を指揮し、小早川秀秋が西軍を裏切り大谷隊に攻めこむと、再三それを追い返そうとしたとも記されていますが、最期は山内の家臣・樫井太兵衛に討たれたとあります。
大名としては小身でしょうが、ある程度は近代城郭としての機能や構造をもっていたのかもしれませんが、今は何も残されていません。ただ、専精寺のある一帯は垂井駅から向かうと、冒頭でも触れましたが高台になっており城塞を置く条件はいくらかは押さえているように感じました。
垂井駅からも近く徒歩で訪問できますし、周辺は都市開発がされているので、天候・季節問わず訪問しやすい城郭です。関ヶ原自体にも非常に近いですしその関連史跡めぐり。またはこの垂井周辺も見所のある歴史散策スポットがありますので、それらとあわせるなどされると満足度も高まっていくと思います。
所在地
岐阜県不破郡垂井町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅(乗換え) 料金 片道11,090円(指定席) 所要時間 約1時間40分ほど
【JR在来線】東海道本線 名古屋駅~垂井駅料金 片道970円 所要時間 約43分ほど
【入館料】0円