関ヶ原後に徳川家康が築城を命じた新たな岐阜の拠点
JR岐阜駅の南側にある加納城は国の指定史跡。
美濃守護の土岐氏の本拠だった川手城の支城として築城されたものの、支配者が斎藤道三や織田信長と移り変わる中、一度は廃城となったとされます。
今のような加納城には関ヶ原の戦い(1600年)の翌年、徳川家康の命で岐阜城を廃城とし、改めてこの場所に天下普請として築城。家康の娘婿である奥平信昌が初代の加納藩の藩主とし、加納城の城主となります。
その後、旧日本軍が他の城同様に利用し、終戦後もしばらくは自衛隊の駐屯地として使われた後、今のように国の指定史跡として整備されたとのことです。
現在「加納公園」として整備され、本丸部分の石垣や堀跡(ずいぶん埋め立てられている印象ですが)などが残ります。
公園は入場は無料ですが、入場時間の制限があり、【1月~2月、11月~12月(7時~17時)、3月~10月(7時~18時)】となっていますので注意が必要です。
公園内は整備されすぎな上、資料館なども存在しないため(岐阜城の歴史博物館にまとめられています)見所はあまり多くありませんが、土塁などがよく残されています。
堀は駐車場として利用されているようですが、明らかに堀とわかる地形は残っています。このあたりも近代城郭らしい水堀など残っていれば随分印象も異なってくるとは思いますが。
地形的には岐阜駅から向かえば基本高低差も感じない平地帯。
先の岐阜城は山頂に築かれた山城ですが、天下統一が事実上成った家康にとって、軍事的な要素よりも商業など街を活性化させるほうが重要度が高くなったのかなという印象。
もともと、川手を中心に相当栄えた場所だし、今で言えば「インフラ」なども再整備しやすかったのだろうと、個人的に勝手に想像をしてみました。
少し期待をしすぎると、現在の城域などは小ぶりなため、やや拍子抜けするかもしれませんが(これは管理人が感じただけですが。。。)、それでも石垣は中々見物だと思います。
近くのオススメすぽっと
JR岐阜駅の駅ビル商業施設「ACTIVE-X」内のNEWTON CIRCUS(ニュートンサーカス)さん。訪問時は夕方でしたが落ち着いた雰囲気でお酒等と、美味しいインドカレーなどの料理が楽しめるオシャレなお店です。チキンカレーも辛いとのことですが、辛いもの好きな管理人評ですが、たぶん辛いのが得意じゃない方でも十分楽しめる程度の辛さだと思います。特にお城ファンの方は「食」の時間を節約したい方も多いと思うので、改札外ですが、いわゆる「エキナカ」と言える立地条件ですし、重宝したいお店ですね。
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所在地
岐阜県岐阜市加納丸の内
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅 料金 片道10,580円 所要時間 約1時間37分ほど
【JR在来線】JR東海道本線 名古屋駅~岐阜駅 料金 片道450円 所要時間 約27分ほど
【入館料】0円