河和田城主の春秋氏が拠った城跡
日本城郭大系ではわずかに1行、「戦国時代、春秋幹光の居城と云う」とのみ記されている見川(みがわ)城は偕楽園を挟み水戸城の丁度西側にある城。地図で見ると広大な偕楽園の森林内に組み込まれたような位置です。
春秋氏は河和田城を江戸氏の家臣として守備した一族。
城郭大系には何も記されていないですが、見川城は河和田城と水戸城の中間にあり、その両城を支える役目を担いやすいこと。
加えて春秋氏は江戸氏が水戸城を奪った相手・大掾一族であったことから、土地勘にも恐らく明るく、重要な位置にあるこの城を任されていた。
また当然大掾一族といえ、相当な信頼を勝ち得ていた武将だったであろうと想像できます。
天正18(1590)年に豊臣秀吉の小田原征伐で佐竹氏によって、水戸城や河和田城は落城し、河和田城は廃城になったとされますが、この見川城は佐竹氏時代も利用されていたと考えられているようです。
現在写真の石碑が、マンションが建っている丘の麓にありますが、すぐ目の前に明らかに遺構がありそうな「森林」が目に入ります。
どうやらこの中には空堀などが残されているようですが、残念ながら管理人が訪城したのは2018年2月の、関東地方を襲った大雪の直後。
周辺にはまだ雪が残るうえ、時間も日がほぼ地平線に沈みかける頃だったため、危険と感じ途中で散策を諦めています。
車でないとやや訪問が難しい場所ではありますが、何度も文中で紹介させていただいた水戸城と河和田城の中間ということで、その両城の訪問、または偕楽園などの観光地巡りと併せて訪問されてみてはいかがでしょうか。
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水戸と言えばやはり水戸納豆。管理人は関西生まれ、関西育ちの生粋の関西人ですが、納豆は元々好物。水戸にはその納豆を使ったB級グルメも多いそうで、人気TV番組「ケンミンショー」でも取り上げられたことがある「納豆トンカツ」という名物料理を楽しめます。管理人が行ったのは水戸城から車だと近い那珂市の「まつば」さん。洋食屋なので他のメニューも充実しています。
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所在地
茨城県水戸市見川町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【入館料】0円