日本の城巡り「MARO参上」

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羽津城(三重県)

鉄道で分断された北勢で栄えた赤堀一族の城跡

 

近鉄名古屋線の阿倉川駅と霞ヶ浦駅の中間付近にあるのが羽津(はづ)城です。この名古屋線は羽津城の中央を分断して走る形になっています。

日本城郭大系によると、築城の説はいくつかあるようで、うち「三国地誌」の説では赤堀右衛門大夫が築城し、右京亮国虎まで6代がここに暮らしたとされます。

「勢陽五鈴遺響」によると永禄11(1568)年に織田信長に滅ぼされたとあります。これは現地解説板の説明とはやや異なり、それによると元亀3(1572)年のことと記されています。

赤堀家は藤原秀郷の子孫だと解説板にはあり、北勢地方で力を誇示したとされます。羽津城のほか、浜田城、赤堀城にそれぞれ同属が城を構えていたとされ、この羽津城は赤堀羽津家として認識されていたそうです。

現在、公園化された本丸付近に羽津城の石碑と解説板が設置され、その裏側に土塁が残ります。

羽津城付近は随分と改変されてしまっていると思いますが、今でも周辺に比べやや高台になっています。特に土塁の高さは目を見張るものがあり、この地がかつて軍事的に重要な拠点であったことが伺い知ることが出来ます。

周辺は完全に開発されてますので、季節や天候を気にせず訪問することが可能。かつてこの地に勢力をはった豪族の城があったことなど忘れさせてくれる静かな住宅地。四日市方面の城巡りの際には、管理人のように電車と徒歩で訪問される城ファンには非常にアクセスも便利な城ですので、ぜひ散策なさってみてください。

所在地

三重県四日市市羽津山町

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅 料金 片道10,580円 所要時間 約1時間37分ほど
【近鉄線】名古屋線 近鉄名古屋駅~阿倉川駅 料金 片道560円 所要時間 約43分ほど
【入館料】0円

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