日本の城巡り「MARO参上」

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篠村八幡宮(京都府)

足利高氏が鎌倉幕府打倒の旗を揚げた神社

 

JR馬堀(うまほり)駅が最寄になる篠村八幡宮は、足利高氏が鎌倉幕府方として後醍醐天皇と決戦するために上洛するも、この神社で幕府方に反旗を翻し、天皇方について六波羅探題を滅ぼした「高氏旗揚げの地」として有名です。

現地の由緒書によると、篠村八幡宮の歴史は古く、元々は平安時代の貴族・藤原氏の荘園だったそうですが、いつの頃からか源氏が統治することになった地に、延久3(1071)年、後三条天皇の勅宣によって、河内守護・源頼義が創建したとされます。

足利高氏はこの頼義の10代末裔にあたるそうで、冒頭で触れた元弘3(1333)年にこの神社に陣を張り、六波羅探題を滅ぼし、またその後、後醍醐天皇と仲が悪くなりますが、建武3(1336)年に京都から敗走する際もこの神社により、その後、九州で再起し、同年に湊川合戦で勝利し、室町幕府を開くことになった、高氏(その頃は尊氏)にとって人生のターニングポイントで何かと縁のある神社です。

足利政権下では繁栄した篠村八幡宮でしたが、その後の応仁の乱や、織田信長の時代には明智光秀が丹波平定で近辺は戦乱の中となり、神社も戦火に飲まれていったそうです。

江戸時代に移り寛永年間(1624~43)には現在の路線で言えば、山陰線の隣駅になる亀岡駅にある、亀山城の菅沼定芳によって改修され、以後・亀山城主の直轄神社として藩主に庇護を受けたとされます。
この菅沼氏も源氏の流れを汲むそうで、創建から源氏の流れを汲んだ武将によって守られてきたということです。

本殿脇に「足利高氏旗あげの地」の石碑が建てられ、正面に本殿を見ると左側に矢塚。
右奥には高氏本陣を示す源氏の白旗を掲げた旗揚楊があります。

本殿脇に「足利高氏旗あげの地」の石碑が建てられ、正面に本殿を見ると左側に矢塚。
右奥には高氏本陣を示す源氏の白旗を掲げた旗揚楊があります。

一応当サイトでは城塞以外の番外編として紹介させて頂きますが、文中で触れたとおり、足利高氏の陣跡でもあるので、亀岡の城めぐり、歴史散策には欠かせないスポットですね。

近くのオススメすぽっと

馬堀駅から国道9号線に出て、亀岡中心地方面へ移動した付近にあるイートインコーナーもあるオール100円のパン屋「伊三郎製パン 亀岡店」さん。全て焼きたてというわけではありませんが、惣菜パンも具もたっぷりで大満足なお店。時間節約したい城めぐりにはピッタリなお店です。
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所在地

京都府京都市左京区黒谷町121

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【JR在来線】山陰線 京都駅~馬堀駅 料金 片道320円 所要時間 約25分ほど
【入館料】無料

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