竹中半兵衛の子・重門が築城した陣屋跡
JR垂井駅から徒歩で訪問しましたが、直線距離でも3.5キロほどありますので平城ではありますが、少し体力を擁する場所です。
※本数は少ないですが巡回バスがあります。詳細は垂井町の公式サイトでご確認ください。
垂井町公式サイトはこちら
岩手小学校付近が陣屋跡で、立派な櫓門が残されています。やはり建造物が遺構として残されていると写真映えしますね。石垣、堀も遺構です。
竹中氏陣屋は日本城郭大系では岩手城として紹介されていますが、戦国時代、豊臣(当時羽柴)秀吉の軍師として活躍した竹中半兵衛(重治)の子、重門が文禄・慶長年間(1592~1615)に築城したと考えられます。
半兵衛の時代は竹中氏陣屋の奥にそびえる菩提山城に竹中氏の居城がありましたが、半兵衛が播磨(兵庫県)の三木城攻めの最中、その城攻めで使われた平井山本陣で没すると、秀吉の下で養育された重門が天正16(1588)年に岩手(垂井町岩手)の地に戻ったとされ、その後で菩提山城は廃城し、この竹中氏陣屋を新たに設けたと日本城郭大系には説明されています。
関ヶ原合戦(1600年)では重門は黒田長政と共に東軍につき活躍。戦後は徳川氏の旗本として幕末までこの陣屋を中心に統治体制が続いたそうです。
現在の陣屋は文中で紹介した櫓門やその石垣、堀の一部が残されていますが、大半が小学校などとなっており、立ち入れるエリアは本当にわずかなものとなっています。
十分な遺構を楽しめる城郭跡だと思いますが、駅から夏の暑い日に相当時間をかけて歩いて向かっただけに、もう少し堪能したいという気持ちにかられてしまったのも事実・・・。
有名な櫓門の写真ですが、あまり過大な期待をせず、「これのみ」が残されていると思って訪問されたほうがいいかもしれません。
また管理人は時間などの問題で菩提山城には訪問していません(2014年8月訪問時)が、時間をじっくりとかけて山城の菩提山城と合せて訪問されるのもオススメだと思います。
近くには半兵衛の墓(平井山本陣の山麓にもあります)などもあり、戦国の名軍師・竹中半兵衛の息吹をしっかりと感じることができる一帯です。
所在地
岐阜県不破郡垂井町岩手
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅(乗換え) 料金 片道11,090円(指定席) 所要時間 約1時間40分ほど
【JR在来線】東海道本線 名古屋駅~垂井駅料金 片道970円 所要時間 約43分ほど
【入館料】0円