大規模な遺構を楽しめる臼井城支城群の一つ
場所は京成臼井駅が最寄り駅ですが、そちらから3キロほど離れた場所になります。訪問時は徒歩で他の臼井城の支城群を廻りながら徒歩で行きましたが、道は迷うことはないものの、道幅が細く歩道エリアのない船戸大橋を渡るなど、やや歩行者には危険な場所もあるので注意は必要。
現在は印旛沼公園となっている場所が城跡となり、土塁や空堀などの遺構に加え解説板などで城の解説もなされています。
まず師戸(もろと)城の歴史ですが、城内の解説板によると千葉氏一族の臼井氏居城である臼井城の支城として鎌倉時代(14世紀)に築城されたそうですが、城主などは不明とのこと。臼井四天王の一人・師戸四郎が関係していると考えらていると記載されていました。
臼井城が上杉謙信に攻撃された時には、印旛沼の対岸にある臼井城をささえ、謙信の攻撃を防ぎましたが、1590年の小田原の役で、千葉一族が滅ぶと同時にこの城も廃城になったと考えらてているそうです。
さて、現在の城跡ですが公園内は本当にキレイに整備されており、城めぐりとしてでなく家族連れの休日をのんびりと過ごすことのできる空間になってはいますが、入り口から入りすぐに確認することのできる空堀のスケールは想像以上。至る所に土塁も残り、城めぐりとして十分に満足いく状態だと思います。
また城内の規模も広大で見どころも少なくありません。
車がないと多少は不便な場所にある城ですが、男性ならギリギリ歩いても(駅から往復6キロ程度)訪問できそうな位置ですし、臼井城訪問の際にぜひ合わせて訪問してみて頂きたい城跡。空堀などを見るのが好きな方向けには、個人的にかなりオススメのお城です。
京成臼井駅は北側に多数の臼井城支城群の跡地に解説版が設置され歴史散策がしやすくなっていますので、中世城ファンの方はぜひ一度訪問してみてください。また駅南側は近代的な開発された都市空間になって食事・休憩にも困らない場所でした。
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師戸城などが支えた臼井城も遺構がよく残ります。京成臼井駅周辺にはこの臼井城の支城群跡も多数残るので合わせて散策を楽しめます。
所在地
千葉県印西市師戸
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【京成本線】京成八幡駅~京成臼井駅(快速停車駅)料金 片道420円 所要時間 約33分ほど
【入館料】0円