日本の城巡り「MARO参上」

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岐阜城(岐阜県)

二人の戦国の雄が夢見たあと

 

岐阜県の県庁所在地である岐阜市の、JR岐阜駅からバスに揺られて、「岐阜公園歴史博物館前」で下車。
さすが「美濃を制するものは天下を制す」と言われただけのことはあり、今でも在来線で名古屋へ30分程度、京都へも1時間30分強ほどの時間で移動できる地理的にも利便性の高い街です。

岐阜城はなんといっても、天下人といってよいでしょう。織田信長の居城として、そして信長の義父でもある斎藤道三の居城として天下に名高い山城です。

歴史的にも古くからここに城があったそうで、鎌倉時代からこの地に砦があったそうです。その後は美濃(現岐阜県)の守護代であった斎藤氏の居城として発展していったそうですが、戦国時代に現れた斎藤道三が最終的にはこの城を奪ったとのこと。

司馬遼太郎先生の「国盗り物語」の中では京都出身の「法蓮房」という僧侶が「松波庄五郎」という商人になり(店さえも奪ったという設定ですが)、美濃へ出て西村氏(長井氏の家臣)長井氏として活躍、「マムシ」と恐れられるストーリの斎藤道三ですが、その出生の謎は解決しなくても、とにかくこの岐阜城に英傑道三が存在したことは事実でしょう。

その後は、歴史的にも有名すぎますが、道三とその子・義龍の戦いで道三が戦死した後、その義龍も急死し、斎藤龍興の代になると竹中半兵衛こと重治らのクーデターや、また美濃三人集の内応等で岐阜城(当時は稲葉山城)は念願叶い、織田信長の元へ。信長は古代中国「周王朝」にならい天下布武を掲げ、稲葉山も金華山と改名、城名も岐阜城となり、信長の天下取りの重要拠点としたわけです。

ただ本能寺で信長と嫡男・信忠が斃れた後は、信長三男の信孝が城主を、その後は池田家などが城主をつとめ、幼い頃は三法師と呼ばれた、織田秀信が関ヶ原の戦いで西軍につき敗れ、最後は岐阜城は徳川家康の命によって廃城となり、代わりに徳川幕府時代は同じ岐阜市内の加納城が加納藩の中心として活躍することとなったそうです。

時は流れ、武家社会も終わり、明治時代の板垣退助がこの地を訪れ、「板垣死すとも自由は死せず」というセリフが有名ですが暴漢に襲われたそうで、銅像もありました。

この山の麓には、信長時代の居館跡などをがあり、そちらを見学したあと、ロープウェイで金華山を登りました。

ロープウェイで頂上まで登っても、天守閣までは山道を相当歩きます。
訪問時は、旅の途中で打ち合わせを入れていたがため、革靴での登頂・・・。
足がハンパなく痛くなりました。
ある程度整備はされているといえ、運動靴などの歩きやすい格好は必須です。

天守閣は復元されたもので、内装もキレイに「ビル化」していますが途中の山道や所々に顔を見せる絶壁には「難攻不落の山城」を思わせるに十分でした。

戦国時代の道三・信長という英雄二人が、この山から何を見、何を考えたのか。
想像するだけで十分と思える城跡です。

近くのオススメすぽっと

JR岐阜駅の駅ビル商業施設「ACTIVE-X」内のNEWTON CIRCUS(ニュートンサーカス)さん。訪問時は夕方でしたが落ち着いた雰囲気でお酒等と、美味しいインドカレーなどの料理が楽しめるオシャレなお店です。チキンカレーも辛いとのことですが、辛いもの好きな管理人評ですが、たぶん辛いのが得意じゃない方でも十分楽しめる程度の辛さだと思います。特にお城ファンの方は「食」の時間を節約したい方も多いと思うので、改札外ですが、いわゆる「エキナカ」と言える立地条件ですし、重宝したいお店ですね。
お店の公式サイトへ

所在地

岐阜県岐阜市天主閣18

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線内回り 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅 料金 片道10,580円 所要時間 約1時間37分ほど
【JR在来線】JR東海道本線 名古屋駅~岐阜駅 料金 片道450円 所要時間 約27分ほど
【岐阜バス】JR岐阜駅前~岐阜公園・歴史博物館前 料金 片道200円 所要時間 約15分ほど
【金華山ロープウェー】料金 片道600円 料金 往復1,050円
【入館料】大人(16歳以上)200円 小人(4歳以上16歳未満)100円

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