小金城の高城氏家臣、平川若狭守の城館跡

増尾城の最寄は東武野田線の増尾駅になりますが、JR柏駅で降車して、柏市が行っているレンタサイクル（2014年11月現在210円）でも3キロ弱のキョリですので十分訪問可能です（増尾駅からもそこそこキョリがありますので・・・）。

柏駅の改札口を出たところにある商業施設ビル内に「かしわインフォメーションセンター」があるのですが、詳細ではありませんが、城址公園までの道筋なども親切に教えて頂けますので、冒頭のレンタサイクルで訪問される際には立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

肝心の増尾城ですが、日本城郭大系にも、現地解説板にも築城時期は記されていませんが、戦国時代の城郭の名残だと解説板には記されています。

その戦国時代には小金城の高城氏の家臣である平川若狭守の居城であったとされますが、もともとは戦国時代は東北で活躍した相馬氏が治めていたとも記されています。

廃城時期は記載されていませんが、恐らく天正18（1590）年の豊臣秀吉による小田原征伐で廃城になったのでしょうね。

濠や土塁、虎口など遺構がよく残っているので広大に感じますが基本的には、本丸と二ノ丸だけで構成されている城館。石碑、解説板が設置されているのが二ノ丸。虎口を挟んで隣にある郭が本丸です。やや改変されたのかもしれませんが、本丸の方が小さく感じます。

全体的には増尾城址総合公園としてよく整備されている市街地近くの平山城で、管理人は11月の訪城だったのでとても見学しやすかったですが、夏場は多少は虫やヘビ。また藪などで見学もしずらいでしょうから、やはり冬場の訪問がベストだと思います。

柏市、松戸市のエリアは中世・戦国時代の遺構のよく残る城館が多いですが、この増尾城も東京都内からのアクセスも比較的便利な場所なので、都心近くの城郭ファンの方はぜひお気軽に訪問なさってみてください。