名門千葉一族の本拠。シンボル的な天守閣は史実では実存せず・・・
千葉市のほぼ中央部にそびえる天守閣が象徴的な千葉城こと、亥鼻城(いのはなじょう)。
千葉城(亥鼻城)は桓武平氏の流れをくんだ千葉一族の居城といわれます。源頼朝が1180年の「石橋山の戦い」に敗れ千葉に逃げた際、頼朝を千葉氏がよく助けたそうで、その功績で千葉一族は栄えたそうです。
城内入り口に「お茶の水」がありますが、この水で千葉常胤が頼朝に茶を献じたという伝説があるようです。
しかし巨大化した千葉一族は、室町時代の鎌倉公方足利氏と関東管領上杉氏の争いに巻き込まれ、一族は分裂し滅亡に向かったと伝わります。
その後、この千葉城(亥鼻城)は有力な武将も入らず、近代城も築城されることなく現代に。
今、立派な天守閣がそびえますが時代的に天守閣もまだない時代。この天守閣は実存はしなかったものです。この天守閣の前のあたりに土塁が残りますが、これは数少ない遺構の一つ。
また神明社という小さな神社が城内に設置されており、その神社境内に亥鼻城の石碑が用意されています。
訪問時、他の城跡へも回る予定で天守閣には入っていませんが、他の城郭サイトの感想を拝見させて頂いていると、資料館としてなかなか評判も良いようですね。
決して見所が多い城郭跡ではないのですが、個人的に以前から一度訪問してみたかった場所であり、また初めての千葉市内への観光ということもあって充実感にあふれました。近く地方裁判所、家庭裁判所がありますが、そちらは千葉氏の館があった場所とも伝わりますので、ぜひセットで訪問していおきたいスポットです。
近くのオススメすぽっと
千葉市で地酒の「東薫吟醸二人静」をお土産に買って帰りました。ネット上での評判は高評価という感じではないですが、すっきりして飲みやすい日本酒だと思います。辛口と聞いて買ったのですが、辛口という感じはないですね。クセがないのでお酒の苦手な方にも飲みやすいと思います。
すぐ近くの家庭裁判所、地方裁判所の付近は千葉氏の館跡とされます。遺構はおろか案内板のひとつも設置されていない場所ですが、この千葉(亥鼻)城とセットで訪問しておきたいスポットです。
所在地
千葉県千葉市中央区亥鼻1丁目6-1
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【入館料】大人 60円 小・中学生 30円(千葉市立郷土博物館のみ)