上杉謙信が臼井城攻撃時に一夜で築城した伝説のある城砦跡

京成臼井駅の南口を出てほぼ市街地中心部の小さな児童公園、その名も「一夜城公園」が城跡地とされています。

別名「王子台砦」（というか、往時は謙信一夜城とは誰も呼ぶはずもないですが・・・）は、越後の上杉謙信（輝虎）が永禄9年（1566年）に関東管領として、関東遠征に繰り出してくる一連で臼井城を攻撃するために陣を置いた場所とされます。

豊臣秀吉による一夜城伝説は有名ですが、この城砦も一夜にして出来たという伝説があり、タイトル表記のような「謙信一夜城」として今では名前が通っています。

原胤貞が守る臼井城は軍師・白井入道の活躍や、近隣の師戸城などの支城や、佐倉城の千葉胤富らの援軍なども受け、この謙信による攻撃を防ぎきります。

臼井城攻防戦では謙信側が敗退し（一説では足利将軍に上洛を促されたための撤退とも言われるそうですが）、撤退後はそのまま使用されなくなったものと思います（元より一時的な陣所という所でしょうし）。

関東であの有名な上杉謙信由来の城跡が見られるということで、ぜひ訪問してみたく、佐倉市近辺の城めぐりの一環で訪問しました。今は、児童公園の隅に、ひときわ大きな石碑が建立していますが、遺構や解説版的なものは見当たりません。

特にこの城のみだと見所はありませんし消化不良になると思いますが、先に触れたようにこの京成臼井駅周辺は城砦跡（臼井城関係）がとても多いため、それらと合わせてじっくりと歴史散策を楽しんでみたい場所です。

余談になりますが駅周辺はこの謙信一夜城のある南側が開発されて発展していますので、食事なども考えられる方は、臼井城のある駅北側より、こちら側で休息を取られる方が選択肢も多いかと思います。