桶狭間の後~名門今川家のその後
1560年、日本史上にとっても大きな意味を持つ「桶狭間の戦い」。この合戦を境にして、尾張一国すら治めきれていなかった織田信長は天下へ大きく羽ばたき、一方敗れた今川家は、大将義元が討たれ、その後嫡男・氏真の代で大名としては滅亡してしまいます。
ここまでは有名な話。その後、氏真は父の仇であるはずの信長の前で得意な蹴鞠を披露したなど、各地を転々としたそうですが、氏真は東京へ流れてきます。そして皮肉なことに、信長、秀吉よりも天寿を全うし1614年77歳にてこの世を去ったそうです。
その氏真をはじめ、かつての名門今川家の菩提寺として、墓地などが残るのがこの観泉寺です。
もともとが城郭というわけでもないので、土塁や空堀などといった中世の城郭の遺構が楽しめるスポットではありませんが、あの有名な合戦の「もう片方の主役」のその後を垣間見ることのできる静かなお寺です。
敗れれば大将が腹を切って「ケジメ」をつけた時代に、異彩を放つ生き方をした氏真。彼にとっての戦国時代はどのようなものだったのでしょうか・・
もちろん、永遠にわかるはずもない話ですが、文化人として評価の高い人物ですし、今では静かに境内の紅葉を楽しんでいるのかもしれませんね。
歴史背景だけでも十分楽しめるスポットなので、歴史ファンにはオススメの場所です。
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多少距離はありますが練馬区の「石神井城」もオススメの史跡です。豊島氏の城で土塁や空堀などを確認することができます。また一帯が公園として整備されていますので、散策するのにもオススメのポイントです。
所在地
東京都杉並区今川2-16-1
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【入館料】0円