日本の城巡り「MARO参上」

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墨俣城(岐阜県)

後の秀吉が一夜にして築城したと言う伝説の城跡

 

豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎を名乗っていた頃、織田信長の美濃攻めにあたって、イカダに材料を乗せ、一日にして城を築き、その才覚をアピールした城として、この墨俣(すのまた)城は戦国史ファンには馴染みの深い城の一つではないでしょうか?

管理人も一度、遺構云々でなく、秀吉伝説の序章の地として一度訪問したく、2014年の正月(2日)早々に訪問してきました。

ただ墨俣城は、模擬天守も立ち整備されていますが、いかんせん管理人のようにクルマを持たない城ファンには不便な立地条件です。
JR穂積駅を降り、えんえんと徒歩にて向かいましたが片道40~50分は擁してしまいました・・・
(管理人の普段の歩くスピードから推測するに片道4~5キロ程度だと思われます)
大垣駅からバスが出ていたり、また大垣駅にはレンタサイクルもあるそうなので、それらを活用された方がいいと思います。

さて、ではまず墨俣城の歴史をおさらいします。
築城者は冒頭で触れたとおり、後の秀吉こと木下藤吉郎。永禄9(1566)年と伝わります。
信長にとって義父であった斎藤道三が没したあと、道三を滅ぼした子の義龍、孫の龍興と信長の間で抗争が勃発。
斎藤氏の拠点であった稲葉山城(後の岐阜城)を信長は攻略するために、築城が難しいとされた墨俣に築城を命じますが、佐久間信盛、柴田勝家と共に失敗。
この状況の中、藤吉郎は持論通りの築城法で成功。「一夜城」というのは伝説にすぎませんが、それでも2~3日で築城してしまったと日本城郭大系にも紹介されるスピード築城であったことは事実のようです。

現在の墨俣城は模擬天守が建ちますが、この時代にはまだ天守閣なるものは存在していないはずですので、まさに観光用(苦笑)
残念ながら遺構と思わしきものは見当たらないと思いましたが、まぁ戦中の陣所レベルの城砦であったでしょうから、そこから始まった幾度の戦い、時代の中で消滅してしまっていったことはやむをえないことかもしれません。

遺構は確認できずとも、やはり戦国史。それも信長の時代に興味がある方にとっては一度は訪問しておいてソンはない場所。
戦国歴史ロマンに浸って歴史散策を楽しめる場所です。

所在地

岐阜県大垣市墨俣町墨俣

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅(乗換え) 料金 片道10,780円 所要時間 約1時間40分ほど
【JR在来線】東海道本線 名古屋駅~穂積駅(新快速停車駅)料金 片道650円 所要時間 約26分ほど
【入館料】一般200円 18歳未満無料 0円(墨俣歴史資料館 ※模擬天守)

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