日本の城巡り「MARO参上」

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鳥羽山城(静岡県)

二俣城攻略のため徳川家康が築城した陣城跡

 

天竜浜名湖線の二俣本町駅のちょうど西側にある山が鳥羽山城となり、現在鳥羽山公園として整備されています。また主要道路には鳥羽山城への登城口もしっかりと示されていますので分かりやすいです。山城ですがほぼアスファルト舗装された道が続きます。

徳川家康と武田信玄・勝頼が争奪戦を広げた二俣城とほぼ隣接している鳥羽山城は、天正3(1575)年に徳川家康が二俣城を武田氏から奪回するために築城したとされます。

大久保忠世が城主を務め、鳥羽山城が徳川軍の本陣になっていたと考えられ、長篠合戦(1575年)で武田軍が大敗すると徳川軍による二俣城攻撃も本格化、半年に及ぶ籠城戦の末、ついに二俣城は落城。その後、いつまで鳥羽山城が存続したのかは不明だそうですが、二俣城の新たな城主になった大久保忠世が鳥羽山城も出城として改修し、天正18(1590)年の小田原征伐後に小田原城へ移り廃城になるまでは使用されていた可能性があると日本城郭大系に記されています。

現在の鳥羽山公園は大手道から本丸へ入ると虎口などに石垣跡を確認することができます。公園として整備されているエリアが本丸と考えられ、相当な広さを誇ります。城郭大系には天守などの建物についての説明はされていませんが、庭園もあったとされますので、城主が暮らす居住スペースなどの建造物は十分にあったのではないかと思われます。

鳥羽山公園はかつて遊園地(?)として栄えたのでしょうか。遊具施設等も目立ち、二俣城が無骨な戦国時代の城郭跡を残すのに比べ、鳥羽山城はやや遺構等に見応えに乏しい印象も受けましたが、「幻の城」とも称されるようなので、まだまだ研究などが及んでいないのかもしれません。

鳥羽山城、二俣城は文中でも説明させて頂いた通り、隣接した戦国時代に激しい戦闘を行った城郭です。ぜひ合せて散策されることをオススメします。時期としてはやはり冬場が快適に散策を楽しむことができると思います。
あと管理人のように電車で訪問される方は、天竜浜名湖線の本数が少ないため事前に帰りの電車の時間を確認して散策されるのがベストと思います。

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浜松と言えば餃子の街としても有名ですが、JR浜松駅南側にある「むつぎく」さんは行列の出来る人気店。多少お値段は高めだと思いますが、ライスの並盛りの量も多くコスパは悪くないです。ニンニクの量は少なめなのでしょうか。パンチは欠ける感じですが、焼き具合含めやはり有名店だけあって美味しい餃子専門店ですね。店内もキレイなので家族連れの方にも向いていそうなお店です。
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所在地

静岡県浜松市天竜区二俣町二俣

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

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【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道200円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線こだま 品川駅~浜松駅 料金 片道8,290円 所要時間 約1時間50分ほど
【遠州鉄道】新浜松駅~西鹿島駅 料金 片道470円 所要時間 約35分ほど
【天竜浜名湖線】西鹿島駅~二俣本町駅 料金 片道200円 所要時間 約3分ほど
【入館料】0円

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