江戸時代には加賀氏の陣屋が置かれた戦国時代の館跡
東武東上線・高坂(たかさか)駅からも近い高済寺は、戦国時代に後北条氏に仕えた、秩父氏の一族で、古くからこの付近を本拠とした、高坂刑部大輔の居館跡であるとされます。
高坂館の築城期や、廃城期の情報は詳細にされていません。
江戸時代には加賀氏が陣屋を置いており、土塁上にその歴代の墓地があります。
この土塁に、空堀はなかなかの規模なのですが、これは高坂古墳群を用いて築城された為、豪族の館跡にしてはかなりの防備設備を持った施設となっているとのこと。
駅から向うと、ほぼ平地になっているのですが、この高済寺の裏側(北側)に回ると、相当峻険な地であり、崖端のような位置にあることが分かります。
相当北側が防御の厚い構えであったことと、さらに都幾川も近いため、この水上交通も抑えていたのではないかと、個人的にですが推測されます。
高済寺には加賀氏の説明は見られますが、高坂氏の説明や高坂館としての石碑などはありませんが、この土塁だけでも一見の価値があると思います。
さらに北へ進み、東松山駅まで出ると、武蔵松山城や近くにも野本氏館など多くの城跡が残ることで、城ファンの間では著名な「比企地方」。
様々な組み合わせで楽しめるエリアなので、天気のいい日にじっくり散策を楽しみたい場所です。
所在地
埼玉県東松山市高坂834
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR山手線】新宿駅~池袋駅(乗換え) 料金 片道160円 所要時間 約8分ほど
【東武東上線】池袋駅~高坂駅(急行停車駅) 料金 片道650円 所要時間 約60分ほど
【入館料】0円
【東武東上線】池袋駅~高坂駅(急行停車駅) 料金 片道650円 所要時間 約60分ほど
【入館料】0円