日本の城巡り「MARO参上」

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花園城(埼玉県)

鉢形城城主・北条氏邦も拠った藤田氏の居城跡

 

花園城は日本100名城の一つである鉢形城最寄の東武東上線・寄居駅の北西側に位置する山城です。

花園城は2014年3月に、当サイトの相互リンク先の一つである「ぶらりぶらりお城巡り」の管理人さんと、そのクルマで訪問。徒歩でも十分に訪問できそうな範囲ですが、少し駅から登場口までは距離があります。

彩甲斐街道にも近い藤田善導寺というお寺を目指し、その西側にある諏訪神社から登山ができますが、まずはこの花園城の歴史を日本城郭大系を参考に紹介します。

築城時期は古く平安時代末期とされ、藤田五郎政行が築き、以後藤田氏が統治し続けていたそうです。
この藤田氏は当初は関東管領家の山内上杉氏に仕えましたが、藤田15代目の康邦の時代に後北条氏に仕え、この花園城も娘婿に入った北条氏邦に譲ったそうです。

氏邦は後に鉢形城を築くとそちらに移動し、天正18(1590)年の豊臣秀吉による「小田原征伐」で鉢形城と共に、花園城も落城したとされます。ちなみに、氏邦はその後、加賀へ移り、57歳まで生存したそうです。

現在の花園城ですが、ここは本当に荒れた山そのもの・・・
本丸には石碑も設置されていますが、獣道すらはっきりとしない道なき道を進むしかありません。

山頂につくまでの間にも石垣跡などを確認することができ、その遺構状態は素晴らしいものがありますが、保存状況は最悪に近いもの・・・
傾斜がかなりきつく、特に下山時は怪我をしないように細心の注意が必要です。

訪問時は夕方で、そろそろ日も暮れかけている状態でしたので、ほぼ本丸付近しか散策できていませんが、それでも石垣、土塁、竪堀を確認することができ、城跡としてのオススメ度はかなり高いのですが、可能であればここは複数名で訪問した方が良いかもしれません。

楽しみ方としては目玉になる遺構があるわけではありませんので、もう少しじっくりと時間をかけて城域を散策することだと思います。急傾斜の山にいくつも彫られた竪堀。典型的な中世戦国時代の山城を十分に堪能できる名城跡です。

近くのオススメすぽっと

彩甲斐街道沿いのセルフの蕎麦屋さん。大根蕎麦という名物もリーズナブルに楽しめるので、城巡り道中の「腹ごしらえ」にもピッタリです。
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所在地

埼玉県大里郡寄居町末野

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR山手線】新宿駅~池袋駅(乗換え) 料金 片道150円 所要時間 約8分ほど
【東武東上線】池袋駅~小川町駅(急行停車駅・乗換え)~寄居駅 料金 片道890円 所要時間 約1時間20分ほど
【入館料】0円

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