徳川家康が人質時代を過ごし、晩年「大御所政治」を行った地
2011年の年末に念願かない再訪問。写真などもリニューアルさせていただきます。
駿府城はJR静岡駅から徒歩10分程度の距離にある駿府公園が城跡。巽櫓などが復元されています。
城の歴史ですが、元は室町時代に駿河守護今川泰範が府中館を置き、以後今川家の本拠として栄えたのが最初とされています。しかし、1560年に桶狭間で今川義元が織田信長に討たれると、後を継いだ氏真は、武田信玄の侵攻に耐えれずに府中館を捨て掛川城へ落ち、以後今川家は大名としては滅亡することになります。
今川家の後、駿河経営は武田方の穴山梅雪が江尻城を中心に行いますが、その武田家が勝頼の代に、織田・徳川連合軍に敗れ滅亡すると徳川家康は、幼い頃に今川家の人質時代を過ごした府中に駿府城を築城し、天守も建てられたそうです。
1590年の小田原の役で、豊臣秀吉が後北条家を倒し、統一事業を完遂した後は、家康は関東へ転封され、豊臣政権の中枢であった三中老の一人・中村一氏が城主を務めますが、時代が徳川幕府時代に入り、中村氏が伯耆(島根)米子城へ転封されると、1616年に徳川家康がこの城で最期を迎えるまで、大御所政治を敷き江戸に並ぶほど栄華を誇ったとのこと。
現在の建築物は残念ながら全て復元・再建されたもの。当時の遺構としては堀や、石垣が残ります。
荘厳だったという伝説の残る天守閣の跡地も、今は完全な更地状態。残念ながら天守台も全て明治維新以降に取り壊されてしまったとのことです。
現在の駿府公園は、巽櫓の一角を除けば整備された都市型公園の様。市民の憩いの場として家族連れの方で賑わっています。敷地は広大で往時の栄華を伺えます。
注意点として東御門・巽櫓は月曜日が休館日となっています。二度訪問していますが、二度とも休館で中には入れていないので、またぜひ三度目の訪問をしてみたいと思います。
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訪問時はなかなか静岡グルメを堪能する機会が作れず、桜海老のかき揚げだけでも頂こうと、駿府城と静岡駅の間に(静岡駅寄り)ある「鐘庵 静岡駅前店」さん。サクサクしたかき揚げ丼に、お店の方もチェーン店と言えとても温かく常連さんも多いようで、ほっこりとさせていただきました。また機会あれば立ち寄りたい店です。
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所在地
静岡県静岡市葵区駿府公園
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線こだま 品川駅~静岡駅 料金 片道6,180円 所要時間 約1時間21分ほど
【入館料】紅葉山庭園(大人150円、小人50円)、東御門 巽櫓(大人200円、小人50円)、共通券(大人300円、小人80円)