織田信長とも親交があった公家近衛前久の邸宅跡

よく本能寺の変の黒幕としても名前が挙がる、戦国時代の有力貴族の一人近衛前久（さきひさ）。

藤原道長にも繋がる藤原北家の流れを汲む名門一族の近衛氏の邸宅は、現在の京都御所の北西方面にあったと考えられ、現在石碑、解説板。そして庭の池が残されています。

近衛前久は上杉謙信とも親交があり、古河城にもしばらく滞在したことのある人物だったそうです。

足利義昭とは対立関係だったため、当初織田信長とは近い関係ではありませんでしたが、その後信長との親交を深めていった人物だとされています。

そんじゃそこいらの武将よりも、よほど戦国時代の中心部にいた人物の一人として前久には以前から関心があり、その邸宅跡である京都御所へ訪問しました。

武将顔負けの経歴を持つ人物といってもその邸宅跡は到底武将の城郭とは似ても似つかない構造。
そもそも朝廷に距離的に近い近衛邸を襲う人物などありえないということでしょうね。

訪問に関しても、季節を問わず軽装で訪問ができる京都の有名観光地の一角ですので、気軽に訪問ができますね。

京都御所と言えば、現在も天皇陛下の施設ですので、自由に散策できるエリアなどは制限されていますが、その巨大な施設内には様々な歴史スポットが眠っています。

織田信長という戦国時代最大の権力者にも近かった公卿の邸宅跡。戦国ファンの方には京都御所はあまり縁のないスポットかもしれませんが、信長政権の関係者の一人のゆかりの場所として想いを巡らし散策されるのも楽しいものです。