日本の城巡り「MARO参上」

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滝の城(埼玉県)

明瞭な遺構が印象的な後北条氏の城跡

 

人口34万人ほどの中核都市、埼玉県所沢市の東端に残る「滝の城」。
別名で「本郷城」とも呼ばれるそうです。

城の歴史は古いようで、不明なことも多いようです。関東管領上杉氏の家臣だった大石氏が東京八王子にある滝山城の支城として整備されたそうで、後、大石氏が後北条氏に仕えてからは北条氏照の支城となったと伝わります。

後北条氏の多くの城に共通するように、この城も豊臣秀吉の小田原攻め(1590年)の際に落城したようです。

さて、現在の「滝の城」は東所沢駅から2キロほど離れた場所にある城山神社がかつての本郭跡とされます。

城跡は遊歩道などほどよく整備されており見学のしやすい場所です。
また空堀などの遺構が想像以上に明瞭で、城ファンの方には満足度の高い城跡ではないかと思います。

城山神社から道順に沿って歩いていくと、まず三の丸が出てきます。こちらから見下ろす空堀は思った以上に規模の大きなもの。さらに歩いていくと野球場などのある場所へ移動できますが、その際の通り道が堀底となっており、そこでも堀の規模を体感できます。

城の名前ともなっている「滝」がこの城にはありますが、その野球場側に位置します。訪問時は真夏の炎天下で残念ながら水が枯れてしまっていました・・・

東所沢駅から城山公園へ向かうとあまり高低差を感じませんでしたが、この野球場側から再度城山神社のある本郭を目指すと、かなり傾斜のある山であることがわかります。ただ、注意しなければならないのが、「マムシに注意」の看板が野球場側には多く見られるので、訪問時は靴などには注意をしたいところです。(基本は軽装で訪問できる城跡です。)

東京近郊にお住まいの城ファンの方は、ぜひ一度訪問していただきたいと思える明瞭な遺構を手軽に楽しめる城跡です。

近くのオススメすぽっと

西武線所沢駅近くのタイ料理屋の「ボアタイ」さん。ランチの多くのメニューが690円というリーズナブルな価格で本格的なタイ料理を楽しめます。お店の方もタイ語(?)で「ありがとう」を伝えてくれたり気持ちよく食事のできるオススメのお店です。
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新座市にある臨済宗の平林寺。1375年に建立されたそうです。川越城主の松平信綱氏のお墓も存在します。訪問した時には禅の修業を行っているため一部立ち入り禁止でしたが、今でも仏の道を志しておられる方が修行されている場所でもあるので静かに観光したいですね。
拝観料は大人(中学生以上)500円、子供(5歳以上)200円。

所在地

埼玉県所沢市大字城

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR線】中央線 新宿駅~西国分寺駅(乗換え)~武蔵野線 東所沢駅 料金 片道540円 所要時間 約45分ほど
【入館料】0円

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