伊達政宗の伏見上屋敷跡に建つ寺院

場所は京都市立桃山中学校の東側（坂の上の方）に建つ海宝寺は、伏見城時代の伊達政宗が豊臣秀吉に与えられた上屋敷跡とされています。

城郭跡とも言えないので、当サイトでは「城郭以外の史跡」として紹介しますが、伏見城遺構のひとつとされる北堀公園にも近いため、合わせて楽しめる史跡です。

境内には何故か、京都市でなく仙台市が設置した解説板があるのですが、それによると文禄4（1595）年にこの場所を与えられ、慶長4（1599）年頃まで、伊達政宗自身この屋敷に暮らしたと記されています。

慶長6（1601）年に政宗は上洛したそうですが、その際もこの屋敷に1年以上暮らしたとされています。

伏見城自体が徹底的に徳川家によって後に破壊されているため、関連する物もほとんど残っていませんが、同様にこの屋敷の遺構も残ってはいません。

ただ境内には政宗自身が手植えしたとされる「モッコクの木」が本殿前に残されています。

海宝寺自体、そんなに大きな寺院でもなく見所は決して多くはありませんが、戦国武将として超人気の武将である伊達政宗の縁の地でもありますし、その他、かつて多くの有名武将が屋敷を構えた京都伏見の歴史散策の際に寄られてみてはいかがでしょうか。