日本の城巡り「MARO参上」

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川越城(埼玉県)

小江戸・川越のシンボル本丸御殿の川越城

 

川越といえば「小江戸」として有名な街。日本100名城にも選ばれている川越城は本丸御殿などは江戸時代に酒井家や松平家といった徳川家の譜代の大名たちが城主をつとめ繁栄しますが、その歴史は古く戦国時代にさかのぼります。

川越城の近くに川越市役所があり、そこには太田道灌氏の銅像が置かれていますが、この川越城はかつて、扇谷上杉家と古河公方(足利家)が武蔵地域で覇権を争いました。そういった時代に上杉方の武将、太田道灌が主の命により川越城(河越城)を築城したのが始まりとされます。

その後、歴史は神奈川の小田原を中心に勢力を伸ばしてきた後北条家と上杉家は何度もこの地で争い、中でも1546年におきた「河越夜戦」は日本三大夜戦(他は毛利元就の厳島の戦い、織田信長の桶狭間の戦いとされています。)の一つとされ、その後関東の覇権を後北条が奪っていくことになるきっかけともなった戦としても有名。

その後は関東の各城同様に1590年の豊臣秀吉の小田原征伐の一環で豊臣方の武将(前田利家)に奪われ、後、徳川時代になり川越藩の拠点として機能していくことになります。

古い歴史を持つ川越城ですが現在はそのほとんどが市街地化されています。シンボル的な本丸御殿も全てが残されているわけではないそうですが、本丸御殿が残されている城としては四国高知の高知城と、この川越城のみということで貴重な建築物です。

その本丸御殿ですが「城のエリア」のようなものが用意され(壁などで囲まれたという意味)ているかと思いきや、普通の道路脇に駐車場などが設置され、道路を挟んで本丸御殿があるイメージ。よく見かける御殿の写真ですが、車も走っているので(通行量は多くありません。)、そちらに気をつけながら撮影をしました。

この本丸御殿の向い側にある三芳野天神社はかつては天神曲輪として存在した場所だそうで、一部に土塁が残されています。さらに本丸御殿を挟むような格好で、この天神曲輪と対している位置に富士見櫓跡が残ります。富士見櫓のあった丘へ上ることができ、かなりの高低差があることが分かります。ここに往時は2階2層、もしくは3階3層と言われる櫓があったわけですから、眺めは相当によかったであろうことが想像できます。

JR、東武、西武どの最寄り駅からも多少歩くことになる場所にありますが、この川越城は遺構のみを楽しむ城でなく、街自体の雰囲気ごと楽しむのが王道だと思いますので、時間に余裕を持って散策されるのがオススメです。

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川越市は小江戸として古くから栄えた街。今も街中に当時の姿を偲ばせてくれる街並みが特徴的です。街のシンボル的な「時の鐘」は川越城主酒井忠勝が建てたとされ、その後火災で焼失しますが明治27年に再建された歴史のあるものです。

川越城と各線の駅の途中に丸広という百貨店があります。その近くになりますが、ややメインの商店街から外れたところにあるカレー屋さん「ジャワ」さんはネット上でも評判の店。訪問時も行列が出来ていました。非常にコストパフォーマンスもよく、さらに肝心のカレーの味は文句なし!日本人なら誰でも好きな本格的な「カレーライス」が楽しめます。
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所在地

埼玉県川越市郭町2-13-1

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【西武新宿線】西武新宿駅~本川越駅(急行停車駅)料金 片道500円 所要時間 約1時間ほど
【入館料】一般 100円(80円) 大学生・高校生 50円(40円)※( )内は20人以上の団体料金

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