戦国時代に徳川家康が宿泊所として建造した施設
JR磐田駅南口のロータリーを越し、大きな道をほんの少し進むと御殿遺跡公園がありますが、この公園に御殿と、中泉陣屋の碑と解説板が設置されています。日本城郭大系では中泉御殿と、陣屋をそれぞれ別の物として紹介されていますので、当サイトでも分けて紹介させていただきます。
もともと戦国時代には八幡宮の神官・秋鹿氏の屋敷があり、そちらを徳川家康が宿泊施設として利用していましたが、天正6(1578)年に秋鹿屋敷を移転させて、築いたのが中泉御殿とされます。以後天正16年にも鷹狩りで中泉御殿に家康が宿泊したという記録も残されているので、比較的長い期間存在したようです。
残念ながら、御殿遺跡公園には遺構もなく、また周辺も宅地化されており往時を偲ぶものはありませんが、磐田駅を挟んで北側にある西願寺の山門が御殿の移築門ということで、門前にはそれを示す解説板も設置されています。
その解説板によると御殿は30年に渡り存続したとされています。
街中の平城跡ですし、また主要路線駅のすぐ近くですから、管理人のようにクルマもなく、公共交通機関をメインに城巡りを楽しむ城郭ファンには気軽に訪れることができる「ありがたい」存在です。
2015年12月末に青春18切符を使い、京都から三島まで移動し城巡りをする最中に磐田に立ち寄り中泉御殿、中泉陣屋を見学しましたが、比較的近くには城之崎城、見付端城などもあるようです。当日は移動時間の問題で御殿遺跡公園と、西願寺の御殿移築門のみの見学で次の目的地へと移動しました。
また機会を見て、文中で紹介させて頂いた秋鹿屋敷も御殿の移築門の比較的近くのようですし、それらを回ってみたいと思います。
所在地
静岡県磐田市中泉御殿
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道200円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線こだま 品川駅~浜松駅 料金 片道8,290円 所要時間 約1時間50分ほど
【JR在来線】浜松駅~磐田駅 料金 片道240円 所要時間 約10分ほど
【入館料】0円