甲斐武田氏の駿河経営の拠点・穴山梅雪の居城
静岡県のJR清水駅が最寄の江尻城は甲斐の武田氏が駿河に侵攻し、徳川氏と対峙する前線に築城した城とされます。
馬場信春(別名・信房)が縄張りを行い、はじめは山県昌景が城主を務めたとのこと。現在は近代化された市街地になっていますが、往時は水城だったそうです。
武田信玄亡き後、1575年の長篠の戦いで、山県昌景が戦死。その後は武田氏滅亡まで武田一族の穴山梅雪(信君)が城主をつとめ、梅雪が本能寺の変のあと京都府内で殺害されたとされますが、その後は穴山信治が徳川氏の支配下に置かれながら城主を務めるも、若くして信治が亡き後は廃城になったとされます。
現在は清水駅からも近い、清水江尻小学校付近が本丸と伝わります。また近くの神社(小芝八幡宮と小学校隣接の稲荷神社)などにも案内板などが設置されています。
遺構は残念ながら残りませんが、小学校の裏側が川になり、またすぐ近くが海という地形なので、往時は交通の要所でもあったのでしょうか。
東京から京都までの帰省中に立ち寄りましたが、ある程度ネットで調べはし、遺構はないと知っていましたが一度立ち寄りたかった城。
新田次郎先生の「武田三代」を小学校時代に読み穴山梅雪という武将にとても興味があり、その梅雪の居城ということで関心がありました。
城跡が小学校に変わっていることは多いですが、やはりじっくりと散策はしずらいですね・・・
ですが、個人的には前述のように、以前から一度行きたかった場所でしたので訪問できたことが大満足。駅からも近いですし、同じく穴山梅雪ファンの方は、近くに立ち寄られる際にはぜひ訪問されてみてはいかがでしょうか。
所在地
静岡県静岡市清水区江尻町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線こだま 品川駅~静岡駅 料金 片道6,180円 所要時間 約1時間21分ほど
【JR在来線】JR東海道本線 静岡駅~清水駅 料金 片道230円 所要時間 約10分ほど
【入館料】0円