前橋藩による比企地方の統治施設
埼玉県の東松山市役所には大きな石碑と解説板があり、かつて江戸時代に陣屋が置かれていたことが明記されています。
川越藩の松平直克が、幕末に前橋城へ移封され新たに前橋藩が設置されると、この地方は引き続き松平直克の領土にはなりましたが、飛び地のため、この地方の統治機関として陣屋が置かれたものとされます。
陣屋は規模も大きかったようですが、完成後まもなく大政奉還を迎え、この陣屋の存在価値もなくなり、わずか5年ほどで廃止になったとのこと。
現在は市街地化しており遺構のようなものは確認できません。
この地域は遺構が残る中世の城が集中することでも有名ですが、やはりこの松山陣屋の近くでは、歴戦の経歴を持つ武蔵松山城があり、そちらへの訪問の際に合わせて訪問されてみてはいかがでしょうか。
近くのオススメすぽっと
戦国時代に武田、北条、上杉家などによる争奪戦が繰り広げられた歴戦の城郭跡、武蔵松山城はお世辞にも整備の行き届いた城ではありませんが、城郭ファンなら一度は訪問する価値のある城です。
近辺で最も有名な観光スポット、吉見百穴。古墳時代の横穴墓群で、第二次世界大戦時には軍需工場も作られた場所。2012年3月現在では300円の入場料です。武蔵松山城の模型も展示され、さらにこの穴を武田信玄が見て「もぐら作戦」を思いついた場所ともされます。
東松山駅付近は飲食店なども多く賑やか。市役所方面へ少し歩くとある「ばなゝや」さんは、カウンターのみの、ちょっとした割烹料理屋さん。リーズナブルな価格で美味しい和食を頂けるお店です。
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所在地
埼玉県東松山市松葉町1
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【東武東上線】池袋駅~東松山駅(急行停車駅) 料金 片道630円 所要時間 約53分ほど
【入館料】0円