応仁の乱の前哨戦・御霊合戦が行われた神社
地下鉄鞍馬口駅を出て烏丸通りを挟み東側へ少し入った場所にある御霊(ごりょう)神社は別名を上御霊神社と呼び、室町時代に起きた「応仁の乱(1467~1477年)」の勃発の地としても有名な神社です。
現地の神社由緒書によると、平安京遷都(794年)に際し、王城守護の神とし奈良時代・平安時代に不運のうちに亡くなった八柱(八名の方)の神霊が祀られたのが神社の始まりとされています。
現地解説板によると、文正2(1467)年に畠山家の家督争いとして、管領職にあった畠山政長と、畠山義就がこの御霊神社で激突。御霊合戦と呼ばれるこの戦い自体は義就の勝利で終わるものの、この戦いがきっかけとなり、応仁の乱につながっていくため、神社の入り口には「応仁の乱勃発地」の石碑が建てられています。
上御霊神社の公式サイト によると、その石碑の向こうにある楼門は伏見城の移築建築物と伝わるそうです。
とはいっても公式に重要文化財などの指定を受けている建造物がある神社ではなく、かつては上御霊、下御霊両神社が近くにあり、広大な敷地であったようですが、現在の境内は目立った広さがあるわけではありません。
ただこの近くには多くの応仁の乱縁の史跡が存在していますので、それらをおさらいしながら、この一帯を散策するとかなり楽しめるエリア。
烏丸通りを南へ同志社大学まで向かうと、応仁の乱で東軍(足利義政・義視・細川勝元ら)の本拠地になった花の御所などがあります。
まさに街全体が、戦国の世のはしりになった応仁の乱の「テーマパーク」のような一帯ですので、天気のよい日にじっくりと散策されることをオススメします。
所在地
京都府京都市上京区上御霊前通烏丸東入上御霊竪町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,910円 所要時間 約2時間15分ほど
【京都市営地下鉄】京都駅~丸太町駅 料金 片道260円 所要時間 約11分ほど
【入館料】0円