豊臣秀吉による巨椋池等の治水事業跡

京阪宇治線の宇治駅から隣の三室戸（みむろど）駅の方向に宇治川沿いを進んだあたりに太閤堤の石碑が設置されています。2014年1月に訪問した際は工事中でじっくりと散策できませんでしたが、ここは宇治市が史跡公園として整備しているようです。

現地の解説板では文禄3（1594）年に豊臣秀吉が前田利家、徳川家康らに命じて行った治水事業とされます。現在は姿を消しましたが、当時存在した巨椋（おぐら）池（湖と呼んでもおかしくない規模とされます）が氾濫するのを防ぐために役立ったそうです。

石積の堤防事業は、天下人となった秀吉の力を見せ付けたものでしょうが、今は当時の石積などは茶畑となっており、訪問時は見ることができませんでした。代わりに、市史跡公園になるであろう園内地域には復元されている石積が設置されていました。

史跡公園の整備が完成すればまた訪問してみたいと思います。資料なども閲覧できるようなスペースなどもあれば嬉しいですが、さてそれは果たして・・・

この近くでは世界文化遺産の平等院鳳凰堂など、京都市とはまた異なる歴史散策を楽しめるエリアです。

天候や季節に左右されずに、気軽に訪問が可能な史跡です。