徳川吉宗を生んだ紀州徳川家の居城
南海和歌山市駅から南側へ1キロ弱ほど。JR和歌山駅からの場合、西へ2キロ弱ほどの位置にある日本100名城の一つ和歌山城。
徳川御三家の一つで、8代将軍吉宗を生んだ紀州徳川家の居城として有名ですが、最初は1585年に紀州攻めの論功行賞で秀吉の弟・秀長が紀州を加増され築城(秀吉自身が築城を命じたとのこと。)。
関ヶ原の後は東軍に所属した浅野幸長が紀州を与えられ、天守も建てられたそうですが、福島正則が広島で改易されると、幸長は広島へ移封。代わって徳川家康の十男・頼宣が入城。大規模な城の改修も行われたそうですが、頼宣自身に謀反の疑いもかけられ、自身は10年も紀州へ帰れず、紀州に戻ってからも城の改修計画を下方修正させられたそうです。
紀州徳川家はその後も8代将軍吉宗、14代将軍の家茂と将軍を輩出し幕末で栄え、新政府樹立後も天守閣などは国宝として残りますが、第二次世界大戦でアメリカ軍の空襲を受け焼失。戦後現在の鉄筋コンクリートで復元されました。
現在の和歌山城ですが、その復元の天守閣に人気は集まりますし、復元といえど美しい佇まいですが、この城はとにかく石垣が特徴。同じ御三家の城では名古屋城に比べると、名古屋が江戸期流に近代化された城なら、和歌山は当然同じく整備はされていますが、どこか野武士的というか、無骨な印象です。
大手門は再建されたものですが、岡口門、追廻門が残り、また天守の写真などは現在の城外からの方がキレイに撮影できるスポットも多いので、じっくりと散策してみたいスポットです。
天守閣の展望台からは淡路島も見渡せるほど海にも近く、また意外だったのですが、天守閣近くの木には大きなリス(おそらく天然)も生息し、自然も楽しめる城跡です。
近くのオススメすぽっと
南海和歌山駅から和歌山城へ行く途中に見つけた石碑「勝海舟寓居跡」。かの勝海舟は数日間和歌山に滞在し、坂本竜馬も会いに来たそうです。小さな石碑ですが、和歌山城散策まえに是非!
和歌山と言えば「和歌山ラーメン」ということで、南海和歌山駅から和歌山城へ向かう途中にある「山為食堂」さんへ。「食堂」というカテゴリで和歌山ラーメンは愛されているのですね!濃厚な豚骨醤油に太麺がよく合います。
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所在地
和歌山県和歌山市一番丁
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅 料金 片道14,250円 所要時間 約2時間26分ほど
【大阪市営御堂筋線】新大阪駅~なんば駅 料金 片道270円 所要時間 約15分ほど
【南海線】難波駅~和歌山市駅 料金 片道890円(特急サザン号は自由席は特別料金は不要) 所要時間 約60分ほど
【入館料】大人400円、小・中学生200円