平清盛ら平家の黄金時代を刻んだ六波羅
京阪電車の清水五条駅から五条通りを東側に進んだあたりにあるのが六波羅蜜寺で、空也上人によって開基された後、比叡山の僧だった中信が中興したと伝わる名刹です。
当サイトは「城砦」を中心に取り上げ、寺院などを紹介する際も、なにがしかの武将とのつながりで紹介していますが、この六波羅付近はその後、平清盛を中心とした平氏の一大拠点「六波羅殿」が置かれた場所でもあります。
六波羅蜜寺の宝物殿は有料で入場していませんが、こちらには清盛の坐像があり、さらに境内には全国にいくつかある、清盛の供養塔がここにも置かれています(清盛はここ六波羅にて亡くなったとされています)。
清盛が1169年に神戸の福原へ移ると、清盛の館などは後継者・重盛が跡を継ぎ、清盛自身は京都へ来る際は六波羅ではなく、現在の京都駅西側に広がる梅小路公園に妻・時子が暮らす西八条殿に宿泊したそうです。
六波羅はその西八条殿含め、清盛の死後、1183年に木曽義仲らによって都落ちをする際に、平氏方自ら屋敷などに火をかけたとされています。
普段なら武士の居館跡でも、城砦としてなぜその場所が選ばれたかなど探るのですが、ここはよくわかりません。。
もはや恐れるものなどなかった平氏にとって地形などといった概念はなかったでしょう。
この近くの六道珍皇寺は、現世と冥界の接点である「六道の辻」付近と考えられていたそうで、清盛達は全ての世界を超越した存在であろうとでもしたのかなと思う程度です。
近くの清水寺などに比べるとどうしてもマイナーなイメージがあるスポットですが、かつてここで武士政権の始まりを築いた平氏一門が暮らした街として、一度城郭ファンの方も立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
近くのオススメすぽっと
六波羅蜜寺から五条通りに出て、京阪電車の清水五条駅方面へ向かったところにある昔ながらの、うどん屋「佐乃竹」さん。「京都のふつうの美味しいうどん」を味わえるお店です。お値段もリーズナブル。東京生活も長い管理人なので、正直関西風味のうどんが、ワンコインで味わえるのがとても嬉しいですね。
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所在地
京都府京都市東山区五条通大和大路上ル東入ル轆轤町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【京都市営バス】206号など 京都駅前~清水道 料金 片道220円 所要時間 約15分ほど
【入館料】宝物殿 大人600円、小学生以外の学生500円、小学生400円