鳥羽伏見の戦いで土方歳三らが活躍した奉行所跡
元和9(1623)年、徳川時代になってからも家康、秀忠、家光が将軍宣下を受けるなど重要な城として存続した伏見城は廃城となり、代わって伏見を統治する拠点になったのが、翌年、寛永元(1624)年に富田信濃守の屋敷に作られた伏見奉行所です。
作られた時代は史料によって様々な説があるようですが、ここでは現地解説板のものを採用させていただきました。
伏見奉行所が歴史の表舞台に登場するのは幕末。慶応4(1868)年に鳥羽伏見の戦いで新撰組や会津藩が立てこもり、御香宮神社に本陣を置いた薩長連合軍に攻撃を受け炎上したとあります。
歴史小説ファンの方であれば、司馬遼太郎著「燃えよ剣」で土方歳三が伏見奉行から撃って出るシーンを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
その後は陸軍が抑えることとなり、旧日本軍の工兵となったそうですが、戦後、桃陵団地となり今も多くの方が暮らす場所となっています。
伏見奉行所としての遺構はほとんど残されていませんが、石碑と解説板がその歴史を静かに後世に語り継いでくれています。
管理人にとってはこの一帯は幼少期の頃からよく知った場所。東側の国道24号線から大きく窪んだ地形のため、戦闘施設としては元々立地条件が良いとは呼べません。文中に登場する御香宮神社は北側に位置し、そこから見ても低地にあたり最初から伏見奉行所は大坂の陣も終わり、いよいよ泰平な世が始まる中、軍事的な性格は不要になっていたのでしょう。
伏見奉行所の見所は多くありませんが、他の史跡と合わせて訪問されてみてはいかがでしょうか。
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所在地
京都府京都市伏見区片桐町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,910円 所要時間 約2時間15分ほど
【近鉄京都線】京都駅~近鉄丹波橋駅(急行停車駅) 料金 片道210円 所要時間 約10分ほど
【入館料】0円