後北条家臣・富永善左衛門の居館跡

東武東上線のふじみ野駅、上福岡駅の東側。管理人はふじみ野駅から徒歩で訪問しましたが道なりに片道4キロなのであまり同じルートはお勧めはしません・・・。上福岡駅からバス（西武バス）が出ていて下福岡バス停で降り、旧福岡高校へ向かうのが公共交通機関を使う上で早いかと思います。

この城は現地解説板、日本城郭大系とも「城山」とだけ記され「〇〇城」のような名称まで伝わっていないようですが、城主は後北条氏の家臣・富永善左衛門と伝わります。城というよりは館程度の施設だったとされます。ただ館の左右に新河岸川、旧新河岸川と河川に囲まれた場所のため防御能力に加え、運河を抑える役割を担っていたと思いますし、それを任されていた富永氏はこの地域でそれなりの力は持っていた武将なのではないかと推測します。

ただ残念ながら現在、その遺構は残されておらず城山公園（児童公園のようなもの）入口にちょっとした解説板と園内に「堀跡」を示す碑が4か所ほど設置されているだけです。（石碑はありません）

解説板にも同様に富永氏の名前は記されていますが、どんな役目を担ったのか、廃城の時期などは明記されていません。

以前からこの城の存在は知っていましたが、2017年7月に5年ぶりに再上京することになりそれをきっかけに念願の初訪問。個人的には解説板もあって多少は満足感も得られましたが、遠方からわざわざこの城目当てに訪問されるほどの見どころは正直ありません。

東武沿線上には北に川越市、南に朝霞や新座など遺構があったり、著名な城がある街に囲まれていますので、それらと組み合わせて歴史散策のプランをたてられることをオススメします。