日本の城巡り「MARO参上」

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諏訪原城(静岡県)

武田勝頼が対徳川軍との備えとして改築した山城

 

静岡県島田市のJR金谷駅から、旧東海道の石畳をまっすぐ歩いていくこと20分強ほどでしょうか。立派な遺構が残される諏訪原城があります。

もとは武田信玄が築いたとされるようですが、城内の案内板には武田勝頼が、馬場信房(氏勝/信春とも)に命じ、改築(築城)させたとされています。

今川家が滅んだ後、旧今川領は駿河は武田家。遠江は徳川家が支配することとなりますが、信玄時代から度々両軍は戦闘を繰り返します。信玄亡き後も、跡をついだ勝頼は遠江を視野に入れ、この諏訪原城を築城したとされますが、築城にあたっては諸説あるようで、また徳川軍が支配していたという説もあるようです。

1575年は長篠の戦いで、武田軍が織田・徳川連合に敗れる年ですが、同年この諏訪原も徳川家によって落城。
以後は1590年(後北条が滅びる年)まで徳川家の支配下に置かれたようですが、同年には廃城になったそうです。

さて、今の諏訪原城。先に触れたJR金谷駅を降り、出口の反対側へ回りこめば「石畳」は標識なども出ていて迷うことはないと思います。その道をまっすぐ登っていくだけなのですが、デコボコしている道なので案外体力のいる道。

石畳を登り切り、標識通りに進めばコーヒーショップがあり(2011年12月末現在)、その裏側に大規模な遺構が残っています。

入ればすぐに諏訪神社があり、その手前に三日月の形をした堀が明瞭に残ります。神社境内には石碑や解説板も設置されています。

神社脇の細い道をたどっていくと順路通りにザクッと城内を見学できるようになっています。ただ、決して歩きやすい道ばかりではなく、天候が悪いと危険だと思える個所もあるので、多少注意が必要です。

何よりこの城の見どころは堀跡だと思いますが、その規模は圧巻。ぜひ写真ギャラリーのサムネイルをクリックして拡大写真を見ていただきたいのですが、それでもどこまで感動が伝えられるか・・・
管理人の撮影技術のなさに嘆くばかりです・・・

歴史背景から、さらに遺構までお城ファンの方なら楽しめること間違いなしの城跡。管理人のように県外の方で、訪城されるか悩んでおられる方はぜひ訪問してみてください!

所在地

静岡県島田市金谷

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線こだま 品川駅~掛川駅 料金 片道7,650円 所要時間 約1時間38分ほど
【JR在来線】JR東海道本線 掛川駅~金谷駅 料金 片道320円 所要時間 約15分ほど
【入館料】無料

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