「のぼうの城」でおなじみの関東七名城
秩父鉄道の行田市駅から徒歩20分ほどが一番近いですが、JR行田駅前には無料のレンタサイクルがありますので、そちらを利用して、水城公園や丸墓山古墳などをあわせて見学するのもオススメコースです。
忍城は地元豪族成田氏によって築かれたと言われ、往年は沼地に浮かぶ島に橋をかけたような構造で「浮き城」といわれたそうです。
和田竜先生の「のぼうの城」のモデルでもありますが、豊臣秀吉の後北条攻め時に石田光成に水攻めをされますが、その水攻めは「日本三大水攻め」のひとつと言われるそうです。
小説の中では、水攻めに消極的な大谷吉継らを光成が説得して水攻めを敢行していますが、力攻めを主張したのは、実は光成で、秀吉の命で水攻めをしたという説もあるそうです。またこの水攻めは忍城に篭った成田側の者によって、堤防が破壊され失敗したということですが、江戸時代に天然の洪水で「水攻め」状態になったそうですが、それでも城は無事だったらしく、もともと水攻めには適さない城だったという説もあるそうです。
現在の忍城は、シンボル的な復元の御三階櫓も平地に立ち、往年の「浮き城」の面影はまったくありませんが、忍城の向かい側にある東照宮は往年の諏訪曲輪だった場所といわれ、周辺には今も当時の水濠跡を残しています。
また近くの「水城公園」は当時の外堀を生かした公園といわれ、往年の沼地だった面影をかすかに残しています。
忍城を攻めた石田光成が本陣をしいた丸墓山古墳も、今の忍城から3キロほどの距離にありますので、こちらもあわせて訪問したいところです。ここは「さきたま古墳公園」として本当に多くの古墳を見学することができます。この丸墓山古墳にも実際に登ることもでき、そこからは忍城を確認することも出来ました。往年の光成や吉継などの名将も同じ景色を眺めたのかなと想像をめぐらすことも楽しいですし、また純粋に古墳公園としても、本当に圧巻、壮観で超のつくオススメスポットです。
行田は「埼玉」の名称の発祥の地とも言われますし、また秩父鉄道の行田市駅からですと、メインストリート脇にいくつも銅製の人形が置かれたり、また最近流行のB級グルメとして、ゼリーフライと言われる「おから」のコロッケなどの名物料理も存在します。さきほどの東照宮に隣接する「かねつき堂」さんはオススメのお店です。忍城の水濠跡も隣に確認できますし、ぜひ訪問時に召し上がってみてください。
近くのオススメすぽっと
忍城とワンセットで回れる距離にある「水城公園」はかつての外堀を利用した公園といわれています。往年の沼地だったこの地をかすかに偲ぶことのできる静かな公園です。
石田光成が忍城を攻めた当時、本陣とした丸墓山古墳を含む大きな古墳が集中した「さきたま古墳公園」。忍城から3キロほどの距離ですので合わせて訪問したいところです。本文中にも触れましたが、圧巻の景観は感動としか形容しようがないです。
おからのコロッケである「ゼリーフライ」は行田市の名物料理の一つ。さまざまな店で楽しむことができます。水城公園の中にあるお店は地元の方に聞いたオススメのお店。また忍城の向かい側にある「かねつき堂」さんもオススメ。ぜひ行田観光の一環として召し上がってみてください!
東京の新宿からJRで1時間強の位置にあるこの街は「埼玉」の名前の発祥の地といわれています。また秩父鉄道の行田市駅からだといたるところに、銅製の人形が設置されているなど、さまざまな見所に溢れています。
所在地
埼玉県行田市本丸17-23
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【入館料】行田市郷土博物館 一般200円 小・中学生50円