日本の城巡り「MARO参上」

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青蓮花館(福井県)

朝倉一族の正蓮花氏が暮らした城館跡

 

JR春江駅の東側(駅改札は西側になるので、すぐ脇の地下道で東に抜けるのが早いです)に回って、南側にしばらく歩いた住宅地と田んぼが密集する一帯に青蓮花(しょうれんげ)館はあったと考えられます。ここは日本城郭大系では「正蓮花館」として紹介されていますが、現地石碑などに習い、当サイトでは「青蓮花館」として紹介します。

現地の解説板によると朝倉敏景とその子孫、正蓮花左京進から数代にわたりこの地に居城を構えていたと記述されています。日本城郭大系では朝倉近江守が築城とありますが、同書によると正蓮花右京進という人物が、朝倉氏と一向一揆軍の戦いに参戦したとされ、その人物と近江守が同一人物と推定されるとあることから、左京、右京どちらかの記述に誤りがあるのでは?
ただ、いずれにしても朝倉一族による城館であったと考えられています。

現地の解説板の説明で、天正元(1573)年に織田信長の攻撃を受けて、青蓮花館は消滅したとされ、戦乱で処刑された兵士の鎮魂で妙祐寺が建てられ、その後現在地に移設され祀られているとのことです。

遺構などは残されていませんが、日本城郭大系に記載されている縄張りを見るとちょうど、石碑の前の田んぼなどが堀の役目を果たしていたそうですが、ちょうど訪問した時期が、田植えの時期でまだ稲も育っていないことから、まるで水堀のように見えました。恐らくは往時は平地ではあるものの、湿地帯で守備には適していたのではないかと思います。

見所は多くはありませんが、管理人のように他の地方から訪問される方にとっては、福井駅がやはり基点にはなってくると思いますし、その福井駅からは電車の本数は少ないですが、訪問しやすい距離のため「空いた時間潰し」がてらに気軽に訪問できる戦国時代の城館跡として紹介します。

所在地

福井県坂井市春江町正蓮花

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR山手線】新宿駅~品川駅料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線ひかり】品川駅~米原駅料金 片道11,860円 所要時間 約2時間10分ほど
【JR線】特急しらさぎ 米原駅~福井駅(乗換え)~北陸本線普通 春江駅料金 片道3,040円 所要時間 約1時間15分ほど※プラス福井駅で30分ほど電車待ちがあるケースがあります
【入館料】0円

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