島左近が筒井家家臣時代に暮らした城跡
平群中央公園にあったとされる二つの城跡。この西宮城と、公園内で隣接する下垣内(しもがいと)城と共に、後に石田三成に仕え、「三成に過ぎたるものが二つある。島の左近に佐和山の城」と呼ばれた名将・島左近こと島清興(きよおき)の居城だったと伝わります。
日本城郭大系によると、近くにある椿井城か、この西宮城のどちらかが「嶋城」と呼ばれた可能性があり、長禄4(1460)年に畠山義就が攻撃しかけたももの、島一族が当時仕えていた、筒井順永の援軍を受けて一難を逃れたというのが、歴史の表舞台に「嶋城」が現れた初めてのことだとのこと。
西宮城から、近鉄竜田川駅へ向う途中、椿井城への標識があり2キロ弱程度の距離にある山城とのこと。恐らくは時代を考えて、通常の居城がこの西宮城で、有事の際の詰めの山城が椿井城だったのでしょう。(2016年9月時点では、まだ椿井城は未訪問)
平群中央公園には西宮古墳がありますが、この古墳が城の西端になり、公園の敷地外にある平群神社のあたりが東端になると考えられるそう。
公園中央に大きな「池」があり、それを挟んで北側の丘陵が下垣内城になると、日本城郭大系にある縄張り図が示しています。
現地の解説板をさらに合わせると、西宮城の碑がある場所が主郭の西にある郭になり、現在時計がたっているのですが、そこに土橋が架かっていたようで、その時計の反対側が主郭であったそうです。
ちょうどその土橋が架かっていたとされる場所から、公園中央部の池に降り、そのまま下垣内城に移動できるのですが、あまりに巨大なので自然地形によるものではと思いますが、両城の間を仕切る堀の役目を果たしていたのだろうと思います。
目立った遺構は少ないのですが、とても芝生の美しい公園ですので、歴史に名高い名将・島左近がかつて暮らした城ということに、思いを馳せて散策されることをオススメします。
近くのオススメすぽっと
近鉄生駒駅直結の商業施設ビル内の居酒屋「どうだん」さん。カウンターだけの店舗ですが、席数はそこそこありそう。清潔で明るい店内もGOOD。ランチにお伺いしましたが、店員さんの接客もいい感じ。お料理も唐揚げをオーダーしましたが、サイドメニューも豊富で満足しました♪
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所在地
奈良県生駒郡平群町若井
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,710円 所要時間 約2時間15分ほど
【近鉄】京都線 京都駅~大和西大寺駅(急行停車駅・乗換え ※別に乗車料金必要の特急有)~難波・奈良線 生駒駅(乗換え)~ 生駒線 竜田川駅 料金 片道820円 所要時間 約1時間30分ほど
【入館料】0円