南北朝の動乱で新田義貞に落城された城跡
JR武生駅近くの旧武生市街地に近い正覚寺が城跡推定値です。
山門は越前府中城の表門とされ、解説板も用意されています。
さて、この新善光寺城の歴史ですが、日本城郭大系では福井県のその他の城として「足利高経が越前守護として在城」とのみ記され、細かな歴史は記されていません。現地の解説板には下記のように記されています。
南北朝期に越前守護斯波(※)高経は、この地に城を築城するが、新田義貞に攻められ落城した。
※ 高経は足利尾張家を名乗るなど、他の足利一門より高い家格だったそうです。
その後、この地に城は築かれなかったようで貞治5(1366)年に良如(りょうにょ)上人によって浄土宗の正覚寺が築かれたそうです。
寺院としても歴史があり本堂は安政元(1854)年に火災から再建された建造物だそうです。
境内の北、西側には土塁や濠の跡があると記されていましたが、すみません・・・こちらは確認不足ですね。寺院としても見所が多いのですが、墓地も多く、あまり個人的には墓地を散策するのは趣味でないので・・・
地形は平坦ですが、確かに西側には濠の役目を果たしたであろう水路が流れていました。(少し歩きますが。)
旧武生はかつては越前の国府として栄えた地だけに、中世武士の城館跡も多く、文中にも触れましたが越前府中城の城門も移築で残されているため、この正覚寺を訪門される城郭ファンの方も少なくないと思いますが、ぜひ訪問される際は、「越前府中城の城門が移築されている寺」としてでなく、「新善光寺城」の城跡としてもお忘れなく訪問してください。
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越前市(旧武生)の名物料理「ボルガライス」。オムライスにトンカツを乗せ、デミグラスなどのソースがかかった料理。お店によってボルガライスの味は異なるそうですが「ヨコガワ分店」さんは、チャーハンのようなカリッとしたチキンライスを固めのタマゴでオムライスに。昔の正統派洋食の味といったところですね。ここに揚げたてのトンカツが乗せられています。ビックリするようなインパクトがある料理ではありませんが、懐かしい味ですね。またみなさん気持ちのよい接客で、気持ちよく食事もできました。武生観光の際にはぜひ、この名物「ボルガライス」をお試しください!
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所在地
福井県越前市京町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線ひかり】品川駅~米原駅料金 片道11,860円 所要時間 約2時間10分ほど
【JR特急しらさぎ】米原駅~武生駅料金 片道2,600円 所要時間 約50分ほど
【入館料】無料