日本の城巡り「MARO参上」

ホーム > 城砦以外の史跡一覧 > 神奈川県の史跡一覧 > 太田道灌最期の地(神奈川県)

太田道灌最期の地(神奈川県)

名将太田道灌が非業の死を遂げた地

 

小田急伊勢原駅から、大山ケーブル行きのバスに乗り換え、産能大学湘南キャンパス方面を目指すと、その手前に「道灌塚前」というバス停がありますので、そちらで降りるのが訪問には便利。
その一帯は戦国時代初期、関東を席捲した関東管領・山内上杉氏の同族、扇谷上杉定正の本拠地であった、糟屋上杉館があったと考えられています。

江戸城を築いた武将としても著名な、扇谷上杉氏の重臣・太田道灌は、主君よりも道灌の名声が高まっていくことに、危機を感じられ文明18(1486)年に、先の糟屋上杉館にて謀殺されたとされます。

糟屋上杉館から、太田道灌の墓がある洞昌院を目指す途中には、運命を共にした道灌の家来が討ち死にし、祀られている七人塚があります。
そして道灌自身の墓ですが、関東の戦国時代を語るうえで除くことができない、重要人物の墓でありながら、境内の隅に寂しく祀られています。

太田道灌は最期「当方滅亡」と言いのこしこの世を去ったと伝わります。それから時が過ぎ、天文15(1546)年に河越夜戦で後北条氏に敗れた扇谷上杉氏は歴史の表舞台から姿を消しました。

多くの武功をたて、戦国初期、関東にその名を馳せた人物が、非業の死を遂げた地。
冒頭で触れた糟屋上杉館含め、目立った遺構等は少ないのですが、歴史に思いを馳せながらゆっくりと散策できるオススメの場所です。

東京都心部からも比較的アクセスが良いので、晴れた休日に出かけてみられてはいかがでしょうか。

所在地

神奈川県伊勢原市上粕屋

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【小田急小田原線】新宿駅~伊勢原駅(急行停車駅) 料金 片道590円 所要時間 約1時間ほど
【神奈川中央交通バス】大山ケーブル行き 伊勢原駅北口~道灌塚前 料金 片道180円 所要時間 約15分ほど
【入館料】0円

写真ギャラリー