江戸幕府大老の居城だった若狭の近世城郭
小浜(おばま)城は公共交通機関を使う際、やや難儀な場所になりますが、石垣が見事に残る近世城郭跡になりますので、一度は訪問する価値アリのスポット。
小浜城を築城したのは、関ヶ原の戦いでは大津城で西軍を食い止めた京極高次。
戦後、若狭を与えられ、初め後瀬山城に入りますが、慶長6(1601)年に雲浜に築城。しかし、まだ築城工事は続きますが、京極氏体制下では、当初のスケジュール通りに進まなかったそうです。
寛永11(1634)年に酒井忠勝が新たに小浜藩の藩主として入ると、築城工事もペースアップ。寛永13(1636)年には天守閣も完成。明治時代に火災で焼失するまで、若狭唯一の近世城郭として存在したと、日本城郭大系にも説明されています。
徳川4代将軍・家綱時代に大老を務めるほどの大物大名だった酒井忠清の居城ですが、現在は完全に住宅地に飲み込まれてしまうような状況・・・。
小浜神社の鳥居を表側とすれば、裏側の田んぼ側からが一応、キレイに石垣を見ることができますが、天守台の位置は完全に民家と隣接しており、写真を撮るポイントがとても難しいです。
雰囲気的には京都の淀城に雰囲気は似ているかもしれません。
一見の価値ある小浜城ですが、冒頭で触れたとおり、この小浜城。京都の舞鶴から向かっても、福井の敦賀から向かっても、日中の電車本数が本当に少ないため、公共交通機関で訪問される場合、事前の時刻表のチェックは必須。
管理人も2時間程度の滞在時間がありましたが、徒歩で往復する時間と、「オススメすぽっと」で紹介した海鮮定食屋さんが、混雑していたこともあり、城に滞在できたのは1時間弱。
若い頃の懐かしの場所や、文中で触れた後瀬山城に訪問する時間もなく、最後は駆け足で駅に戻らざるを得ませんでした。
まだ見過ごしたポイントもあるかもしれませんし、後瀬山城も気になるので、小浜はまたぜひともリベンジしたい街です。
近くのオススメすぽっと
JR小浜駅と小浜城を結ぶ幹線通り沿いの海鮮食堂屋さん。さすが日本海のすぐそば。豪勢なお造りを都市部では堪能できない価格で楽しめます!小浜観光の際にリーズナブルに海鮮料理を楽しみたいなら外せないお店です。
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所在地
福井県小浜市城内1
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線ひかり】品川駅~米原駅料金 片道11,860円 所要時間 約2時間10分ほど
【JR在来線】特急しらさぎ 米原駅~敦賀駅(乗換え)~小浜線 小浜駅料金 片道2,620円 所要時間 約1時間45分ほど
【入館料】無料