伏見城の移築建築物が現存する近代城郭跡
福山城は管理人のようにクルマを持っておらず、電車、バスといった公共交通機関で城巡りをする城ファンには嬉しい「超駅チカ」のお城。新幹線も止まる福山駅のすぐ北隣が現在の城域となっています。目の前の車道は恐らく堀跡でしょう。
福山城は江戸時代に入ってから築城されたお城で、元和5(1619)年に水野勝成によって築城されたとされます。
勝成は徳川家康の生母の生まれた城でもある三河の刈谷城から、大和(奈良)の大和郡山城を経て福山に移封されてきました。
福山城は水野氏が5代続いたあと、松平氏、阿部氏と続き幕末を迎え、第二次世界大戦の戦火で多くの建築物を失いますが現存する伏見櫓は、豊臣秀吉が築城した京都の伏見城から移築されたもので、全国に江戸城(皇居)など多くの歴史遺産に伏見城からの移築物と伝わる建築物はあれど、この福山城伏見櫓だけが現在正式に伏見城の遺構とされる建築物として認められているそうです。
ただ写真でよく見る角度で伏見櫓を撮影できなかったのですが、どこかにポイントがあるのでしょうか・・・。
新幹線ホームからだとよく撮影できるなどといった情報も拝見はしたのですが・・・。
天守閣自体は復興天守で当時の建築物ではありません。ただ石垣はよく残されており、もともと小高い丘の上に築城されている城ですが、泰平な時代に築城された割には備えも万全に見えますが、これは家康にとっても縁の深い一族が築いたため許されたのでしょうか。
今申し上げたとおり、この城の見所の一つは石垣でないかと思いますが、これは時間をかけてじっくりと見学するだけの規模がありますね。
残念なことに京都から青春18切符を使い、京都から福山、さらに当日中に広島市内に移動するスケジュールのため、ザックリとしか見学できていませんので、伏見櫓の再撮影を兼ねて、機会あればぜひ再訪問したい城です。
ちなみにこの福山城は日本100名城の一つに選定されているお城になります。周りは完全に都市化されていますし、城内も危険な箇所もほとんどありませんので、天候・季節に関わらず気軽に訪問できる城跡です。
近くのオススメすぽっと
福山駅南側は多くの商業施設で賑わう街ですが、そのメインストリートからほんの少し路地裏に入ったところにある、昔ながらの居酒屋「自由軒」さん。城巡り中で定食のみ頂きましたがおかずの種類も多く、温かい料理が味わえるお店です。
食べログの紹介ページはこちら
所在地
広島県福山市丸之内一丁目
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~福山駅 料金 片道16,620円(自由席) 所要時間 約3時間30分ほど
【入館料】天守閣 一般200円(160円) 高校生以下無料