江戸城36見附「浅草見附」
浅草見附は現在は遺構は残らず、江戸通りと神田川の交わる橋脇に石碑が建つのみとなっています。
江戸城の惣構えとしては、丁度最も東側に位置し、隅田川にかかる重要な位置にあり、実際、明暦3(1657)年に起きた明暦の大火では、罪人が集団で脱獄したと判断し、この門を閉め多くの江戸市民が逃げ場を失い命を落としたとされています。
城の防備という観点からすると、浅草御門を閉じるとうことは外部からのアクセスも完全に遮断させてしまう効果があったというとこもできるでしょうか。
この事件の後、江戸城の防衛という視点に楔を打つ両国橋が架けられることになりました。
浅草見附のその名前が示す「浅草」と言えば、今日、東京を代表する観光名所の「浅草(せんそう)寺」を思い浮かべる方が圧倒的かと思いますが、観光名所としての浅草は見附よりやや北側に位置します。
新宿や渋谷といった西側の大都会東京の繁華街とは対照的に、江戸の下町風情を残す東側の外郭。常盤橋御門跡へこの後徒歩で訪問しましたが、訪問途中も多くの大衆飲食店も並びますので、休日に歴史散策されるには丁度いいコースかもしれません。
所在地
東京都台東区浅草橋
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR線】中央総武線 新宿駅~浅草橋駅 料金 片道170円 所要時間 約20分ほど
【入館料】0円
【入館料】0円