家康の怒りに触れ廃城となった皆川氏の居城跡
日本城郭大系によると、栃木城は永享9(1437)年に長沼秀光が築城したと「皆川正中録」に記されていると説明されています。この長沼氏についての詳細は明らかでないそうですが、現地解説板では全く違う説明がされており、応永元(1394)年に皆川紀伊守秀光による築城とされています。
どちらが正しいものか分かりませんが、その後、皆川氏が支配したのは確かのようで、天正18(1590)年、豊臣秀吉の小田原征伐で皆川広照の皆川城が落城。戦後没落は免れた皆川氏が、1591年に広照によって新たに築城したものが現在も一部遺構の残る栃木城であるそうです。
しかし徳川政権下になってから慶長14(1609)年に広照が、家康の怒りを買い取り壊し、以後足利藩の治める地となり、栃木城の跡に陣屋が建設(後移動)されたそうです。
JR栃木駅からも徒歩で訪問できそうな位置ですが、管理人は2017年2月末に、2015年5月以来、3度目の当サイトの相互リンク先の一つ「ぶらりぶらりお城巡り」の管理人さんの車で他の県内の城跡含めて見学してきました。
現在一部が城址公園となって整備され、堀跡や土塁の一部が遺構として残ります。若干の高低差も確認することができますが、大半は住宅地化されてしまっています。
現在の雰囲気としては少し壬生城に似ているような感じを受けました。
見どころは限られていますが、比較的訪問しやすい場所にありますし、季節、天候を問わずに気軽に見学が可能な城郭跡です。
所在地
栃木県栃木市城内町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR線】新宿湘南ライン 新宿駅~小山駅~両毛線 栃木駅料金 片道1,490円 所要時間 約1時間40分ほど
【入館料】0円
【入館料】0円