日本の城巡り「MARO参上」

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丸岡城(福井県)

日本最古とされる現存する天守を持つ城

 

現存する天守の中で日本最古とされる福井の丸岡城。ただ厳密には昭和23(1948)年の福井大地震で城は倒壊してしまい、現在の天守は可能な限り元の材料を使い復元されたものです。

日本100名城の一つでもある丸岡城ですが、交通アクセスはお世辞にも良いとは言えず、管理人は行きは京都からJRで丸岡駅まで行き、あとは3キロ弱の道のりを徒歩で向かいましたが、帰りはバスで福井駅まで。バスの方が割高ですが、福井駅を基点にする場合、このバスが体力的にはラクです。

さて、この「日本最古」というキャッチフレーズを持つ丸岡城の天守は織田信長が存命中の天正4(1576)年、柴田勝豊(勝家の甥にあたり、養子になる)によって築かれたものだとされます。しかし、この勝豊創建説を裏付ける史料などはなく、慶長18(1613)年以降に築かれた説もあります。

では詳しい歴史は日本城郭大系を参考に紹介します。

築城者は先に触れた柴田勝豊。織田信長は越前の一向一揆を鎮めると、越前を柴田勝家に与えます。
勝家は北ノ庄城を本拠にし、勝豊に丸岡の地を与えました。

信長が本能寺で非業の死を遂げたあと、天正10(1582)年、勝豊は長浜城に移り、その後城主は入れ替わり、本多成重を挟み、最後はキリシタン大名有馬晴信の流れを汲む、清純が越後から入り明治維新を迎えます。

現在の丸岡城は目玉の天守以外には実はあまり遺構が残されていません。城域も狭くなっており、「天守だけのお城」といった様相。再建された天守は、昔ながらの作りに復元(再現)されています。資料館なども併設されているので、合わせて見学したいですが、完全な観光地化された城郭でもあるので、城ファンの方には賛否分かれる城跡になるかもしれません。

最後、バスの待ち時間が30分ほどあり、時間つぶしに近くを散策していると、様々な城縁の石碑を見つけることができ、思わぬ宝探しになって楽しむことができました。
と、なんだかんだ言っても、福井の代表的な城郭。日本最古の呼び名ある天守は必見です。

所在地

福井県坂井市丸岡町霞町1

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR山手線】新宿駅~品川駅料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線ひかり】品川駅~米原駅料金 片道11,860円 所要時間 約2時間10分ほど
【JR線】特急しらさぎ 米原駅~福井駅(乗換え)~北陸本線普通 丸岡駅料金 片道3,040円 所要時間 約1時間15分ほど※プラス福井駅で30分ほど電車待ちがあるケースがあります
【京福バス】31系統、36系統特急しらさぎ 福井駅前~丸岡城料金 片道640円 所要時間 約30分~40分ほど
【入館料】大人 300円、小中学生 150円

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