小山城と共に国が史跡指定する小山氏の城跡
2017年2月末に、2015年5月以来、3度目の当サイトの相互リンク先の一つ「ぶらりぶらりお城巡り」の管理人さんと城巡りで、栃木県を回ってきました。
まずここで紹介する鷲(わし)城は、北東に直線で2キロほどの位置にある小山(祇園)城と共に、平安時代に平将門を討った人物として名高い、藤原秀郷の子孫を名乗る小山氏の居城でした。
小山義政の頃、康暦(こうりゃく)2(1380)年~永徳元(1382)年には本城として機能し、鎌倉公方・足利氏満と鷲城を舞台に戦闘を行います(小山氏の乱)。しかしこの戦いでは義政は敗れ自刃、結果的に小山氏嫡流は滅亡し、本城の機能も小山(祇園)城へと移っていきました。
現在、鷲神社が置かれている辺りが本丸付近とされています。本丸周辺は城跡の雰囲気を残していませんが、南側に続く農道を進むと中世城郭の遺構を堪能できます。
本丸から地形も降っていきながら、総合公園へと向かっていきますが、その最中に現れる堀底道は鷲城最大の見所。
今も十分な深さ、幅を残しています。おそらくは空堀だと思いますが、元々湿地なのでしょうか。訪問時、快晴でしたが、一部水が滲み出ている箇所もありました。時期によっては水堀としても機能したのではないでしょうか。
総合公園沿いに南へ向かうと、少し大き目の道へつながります。そこから鷲神社の参道を目指すと、途中に堀跡や土塁などの遺構を目にすることができます。
また、その参道入り口には鷲城の石碑と解説板が設置されています。
冒頭で触れさせていただいたように、この城へは車で移動しましたが、小山駅からも道なりに移動して3キロ弱。公共交通機関と徒歩でも十分に訪問が可能な城跡です。
文中で紹介させていただいた掘底道などは天気の良い、冬場の訪問がオススメだと思います。小山(祇園)城の間には長福寺城もあるそうですが、ここはまだ未訪問。また次の栃木遠征時の楽しみに取っておきたいと思います。
所在地
栃木県小山市外城
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【入館料】0円