日本の城巡り「MARO参上」

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高松城(香川県)

玉藻の浦を見渡せる日本三大水城の一つ

 

JR高松駅からすぐ近くの高松城は玉藻城とも呼ばれ、日本100名城の一つに選ばれて、日本三大水城の一つにも数えられています(あとの二つは愛媛の今治城、大分の中津城)。
現在は海と城の間に大きな道路が走っていますが、現在も海水を堀の水として利用しています。

高松城は天正16(1588)年に元織田信長の家臣で、その死後豊臣秀吉へと主君を変えた生駒親正が讃岐17万石を与えられ築城したのが始まりです。

日本城郭大系によると城の縄張りを行ったものとして、複数名候補がある中で黒田官兵衛こと黒田如水が有力ではとされています。
生駒氏時代に高松城の基礎は出来たと考えられているようですが、生駒氏は徳川時代に入ると「生駒騒動」を起こし改易処分を受け、寛永19(1642)年に水戸徳川家から松平頼重が入り、徳川親藩として再スタートし、幕末まで松平氏の体制は続いたそうです。

頼重は寛文7(1667)年頃から3年近くかけ天守閣の改築を行ったとされ、3重5層の建築物だったとされます。
なんともやりきれないのは幕末時にも天守閣はあったらしいのですが、明治17(1884)年に取り壊されてしまったそうです。

現存する月見櫓や艮(うしとら)櫓は高松松平氏の二代目・頼常時代の延宝4(1676)年頃に整備されたとされ、第二次世界大戦でのアメリカによる空襲からも逃れた建造物で、重要文化財に指定されています。

現在の高松城ですが、江戸期の近代城郭にありがちな戦闘施設としての顔よりも、機能美が目立ちますが、天守台に登ってみると瀬戸内海が見渡せ、当時の市街地の建造物などを考えると、天守からの眺めは海上交通やその他、様々なものを監視できる物であったことは想像に難しくありません。

また冒頭で海水を引いていると書きましたが、実際内堀の中で、種類は分かりませんが大きな魚が跳ねるなど、鯉が放されている近代城郭の堀とはまた違う趣も楽しむことができます。

個人的には東京の浜御殿によく似た雰囲気を感じた高松城でしたが、街中も散策すると、石垣などが点在していますので、現在の城内だけでなく、城外も含めて周りを一周してみることをオススメしたいです。

近くのオススメすぽっと

高松駅近くの商店街の中にある「さぬき麺業 兵庫町店」さん。チェーン展開されているお店のようですが、静かに食事を楽しめる「和食屋」さんといった風。旅の疲れを軽くビールで流したい。そんな時にもオススメなお店です。
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所在地

香川県高松市玉藻町2

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

※空路、陸路様々ありますが、高松駅着からの経路を紹介します。
【JR在来線】高松駅から徒歩数分
【入館料】大人(16歳以上) 200円、小人(6歳以上16歳未満)100円

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