香西氏家臣の岡田重宗の居城跡と伝わる

箆原（のはら）城はJR高松駅からやや西側にある住宅街にあったとされます。現在は若一王子神社がある付近が城跡地と考えれています。

現在その神社前に神社の由緒書があり、そこに箆原城のことが触れられています。
それによると、城主は讃岐の豪族・香西氏の家臣・岡田丹後守重宗とされます。

その解説板によると、岡田氏は甲斐武田氏らと同じく、新羅三郎（しんらさぶろう）義光を祖先とする一族で、紀州から香西資茂氏が招きいれた人物だったと記述されています。

いずれにせよ、箆原城は戦国時代香西氏傘下にあり、長宗我部氏や羽柴秀吉の四国平定などで戦乱の中消滅していったことは想像できますが、肝心の城に関する情報はここまで・・・

日本城郭大系にも取り上げられておらず、詳しいことは分かりませんが、おそらくは平地の平城だった。もしくは近くの高松城は日本三大水城の一つとして瀬戸内海に面して建築されていたことから、往時はこの近辺も瀬戸内海近くで、そこの海上交通や、瀬戸内海の海賊などと密接に連絡できる重要地だったのかもしれません。

実は訪問したとき、午前中に先に触れた高松城と合わせて訪問し、そのまま徳島県に移動しようというプランで、分刻みで移動していたのですが、突然練習用（？）の地震速報が街に鳴り、それに完全に腰がひけ、早々に現地を後にしており、神社内などもゆっくりと見学は出来ていません。

ただ実際のところ、箆原城の見所は多くはありませんが、すぐ近くには高松城の初代城主・生駒親正氏の墓所があり菩提寺となっている弘憲寺などもあるので、もう少し時間をかけて次回はじっくりと散策してみたいですね。