日本の城巡り「MARO参上」

ホーム > 関西以西の城 > 奈良県の城一覧 > 高田城(奈良県)

高田城(奈良県)

織田信長に逆らい滅ぼされた大和の豪族の城跡

 

近鉄の大和高田駅、JR高田駅が最寄駅になり、両者の南側にある片塩小学校脇の小さな公園に石碑と解説板が設置されているのが高田城跡です。

高田城はその名も高田氏の居城であったとされます。至徳元(1384)年の「長川流鏑馬日記」にもその名が記される一乗院方の国民で、古くから勢力を張った豪族であったそうです。

大和が松永氏と筒井氏に割れた時代には松永方につき、初めの頃は高田城を攻めた布施氏を撃破していたそうですが、元亀2(1571)年に松永久秀が筒井氏の前に大敗すると、再度、布施氏に高田氏は攻められ敗北。

ここまでは日本城郭大系の情報ですが、さらに現地解説板によると、信長の意向に添わなかったため天正11(1583)年に筒井順慶に攻められ高田一族は滅んだとされていますが、信長が「本能寺の変」で前年に非業の死を遂げているわけなので、これは前年までの誤りではないかと思います。

現在冒頭で触れた学校や、また公園裏手にある常光寺などにかけてが、高田城の城域であったとされます。かつては堀を2重にするなど平城といえ、かなり堅固な城であったそうです。

現地の解説板と、日本城郭大系での城の最後の年数に差異があるようですが、天正8(1580)年に「一国破城」「大和指出」という政策を信長は大和に出していますので、恐らく同年中に高田城は姿を消したものと思います。

常光寺側に回りこむと、どこか古い町並みに城下町であったことを感じさせてくれますが、残念ながら遺構と呼べるものは残されていません。

ただ冒頭で触れた近鉄大和高田駅から徒歩で向かいましたが、道路も独特の「うねり」があり、これも的に攻められにくく考えられたものであるのかな等、往時を想像できそうなものは、かすかですが現在の街に残されています。

高田城は完全に都市部の平城になりますので、気軽に季節や天候に左右されずに訪問することができます。

近くのオススメすぽっと

近鉄大和高田駅近くのラーメン屋「ひだるか屋」さん。塩ラーメンがウリのお店です。店内も清潔感ある明るいお店で、店主の方もとても優しい方。ラーメンのお味も文句なしですが、気持ちよく食事のできるオススメ店です。
食べログの紹介ページはこちら

所在地

奈良県大和高田市旭北町

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【近鉄】京都駅~大和八木駅(特急停車駅 乗換え)~大和高田駅(特急停車駅) 料金 片道1,780円 所要時間 約1時間ほど
【入館料】0円

写真ギャラリー