源頼朝が約20年も流浪の生活を行った伊豆の地
伊豆箱根鉄道の韮山駅東側、北条早雲ゆかりの韮山城や韮山代官所(江川邸)へ向う途中に鎌倉幕府初代将軍・源頼朝ゆかりの史跡「蛭ヶ小島」があります。
平治元(1160)年に平治の乱が起こり、最終的に勝者となった平清盛が、敗軍の中心人物だった源義朝、頼朝父子は東国へ逃れるも、途中で義朝は尾張で処刑され、頼朝は伊豆へ流刑となります。弱冠14歳であったそうです。
当時は狩野川に浮かぶ小島の一つであったそうですが、頼朝の流刑されていた期間の生活などの詳細は不明とのこと。
頼朝は流刑されていたといえ、この伊豆で運命的な出会いがあります。
当初、頼朝の監視役だった北条時政(初代鎌倉幕府執権)の娘・政子と恋に落ちることになり、時政の反対を受けながらも二人は結ばれ、北条氏も頼朝の支持者に回ることになります(1177年頃)。その後、平氏打倒(1180年)に立ち上がり、鎌倉幕府を開くことは有名な話。
この韮山は20年近くにもわたり、源頼朝が苦杯もなめながら暮らした所縁の地です。
韮山駅西側には北条時政の居館である北条氏館や北条政子産湯の井戸など頼朝ゆかりの史跡が続きます。
管理人は2015年の年末に静岡県の城めぐりの旅を行い、韮山城目当てでこの韮山駅に訪問したのですが、事前勉強不足だったため現地について初めてこの頼朝にもゆかりの地であることを知りました。
急遽、文中に登場した北条氏館などを調べて訪問したのですが、本当にこの伊豆韮山は歴史の宝庫!
伊豆だけで一日過ごせるだけの内容が詰まっています。
関西復帰後に訪問しましたが、東京在住時であれば、もう少しお手軽に土日に1泊で回ることもできたと反省(笑)。当サイトは公開当時から東京はじめ関東圏の歴史・城ファンの方にも多く訪問いただいていますが、ぜひ関東圏の方でまだ未訪問の方は訪れて欲しいなと思います。
絶好の歴史散策を楽しめる街「韮山」です。
所在地
静岡県伊豆の国市四日町字蛭島
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線こだま 品川駅~三島駅 料金 片道4,520円 所要時間 約50分ほど
【伊豆箱根鉄道】駿豆線 三島駅~韮山駅 料金 片道270円 所要時間 約20分ほど
【入館料】0円